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携帯 通信料か端末か…新料金プランで3社戦略分かれ




 端末の安さか、通信料の安さか--? 携帯電話最大手のNTTドコモは26日、「長期利用者には不利だ」との批判があった料金体系を改革して、端末の価格は高い半面、毎月の通信料を抑えた「新料金プラン」を導入した端末の販売を始めた。KDDIやソフトバンクモバイルは既に、同様の料金プランを導入している。新料金プランを重視するドコモ、従来型プランに軸足を置くKDDI、早くから新料金プランを導入していたソフトバンクと、携帯3社はそれぞれの経営戦略で消費者を奪い合っている。
 消費者から見れば、新料金プランは長期利用、従来型プランは頻繁に端末を買い替える人向きだとされる。
 ドコモでは、26日から発売した携帯端末「905i」以降の機種が、新料金プランの対象だ。端末価格は期間限定の割引を適用しても約5万円と、従来より高いが、毎月の基本料は一律1680円安くなる。従来型プランでは、端末を2年使用する条件で端末価格を1万5750円割り引くが、1年半以上同じ端末を利用する人にとっては、新料金プランの方が得になる。都内の量販店を訪れた男性(30)は「割引総額を考えて新プランにした。端末価格は高いが、しばらく使えば、元も取れる」と話した。
 ドコモは契約時に支払う端末の頭金を「0円」にした割賦販売も導入した。新料金プランに消費者を誘導するのは、端末買い替えの際に他社に移る例が多いため、利用者を囲い込む戦略だ。小売店へ支払う販売奨励金を削減して、財務体質を改善する狙いもある。
 これに対し、KDDIは、従来型プランを柱にしようとしている。端末を2年使用すれば、新料金プランよりも端末価格を2万円値引きする。新料金プランには無料通話分がないため、通話料でも従来型プランが安くなるケースは多いという。
 従来型プランにこだわるのは、端末を買いやすくし、契約数の拡大を図っているからだ。ある都内の量販店では、消費者の9割以上が従来型プランを選んでいるという。
 ソフトバンクモバイル(旧ボーダフォン)は06年9月に先頭を切って、端末価格を高くする一方で基本料や通信料を割り引くプランを導入した。割賦制で端末を購入できる制度も既にある。当面は、ドコモとKDDIの新料金プランの効果を見極める構えだ
(2007.11.27/毎日新聞)

by fbitnews2006-6 | 2007-11-27 11:49 | 周辺機器  

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