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超低価格ノートPC、2012年末までに600万台突破――Gartner予測

IntelのClassmate PCやOLPCのXOといった超低価格ノートPCは、新興国のデジタルデバイド解消のためだけでなく、PC業界の将来のためにも重要とGartnerは指摘する。

 教育用途の「低価格モバイルPC」の出荷台数は、2012年末までに600万台を超える――調査会社の米Gartnerが、こんな予測を発表した。初期に出荷されるPCは評価用になるため2007年の出荷台数は限定的だが、2008年には100万台、2011年には500万台に達する見通しだという。Gartnerでは、新興市場で政府や教育機関をターゲットとするPCベンダーは、この分野に2008年半ばまでに参入する計画を持たなければ、初期の機会を逃すことになるとしている。

 超低価格ノートPCの成否を左右する要素としては、「政府によるサポートと資金援助」、「Microsoftによるサポート」、「IntelとAMDによるサポート」、「魅力的な価格設定」、「現地語版のソフトおよびトレーニング提供」、「サポート費用」の6点を挙げる。現在、超低価格ノートPCには、Intelの「Classmate PC」と、「XO」と呼ばれるOne Laptop Per Child(OLPC)の製品があるが、PCへのアクセスを持たない子供たちへのPC配布に注力するOLPCよりも、ネットワークインフラや教師のトレーニング、教材なども視野に入れたClassmate PCのアプローチの方が、「結局は、超低価格ノートPCの出荷台数増加をけん引するには、より効率的だろう」としている。

 また、超低価格ノートPCのユーザー層が、将来的にはPCユーザーの主流となり得ると指摘。「デジタルデバイドの解消は、新興経済の発展にとってもちろん重要だが、PC業界の将来にとっても重要なけん引役だ」とコメントしている。(2007.10.4/IT Media)

by fbitnews2006-6 | 2007-10-04 11:02 | PC  

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