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「Second Life」に個人認証システムベータテストを開始“制限区域”への入場は18歳以上の証明が必要




 3D仮想世界「Second Life」を運営する米Linden Labは29日、Second Life利用者向けに個人認証システム「Identity Verification(IDV)」のベータテストを開始したと発表した。

 このシステムを利用するかどうかは任意に決めることができるが、Second Life内の“制限区域(Restricted)”を利用したい場合には、IDVを使って18歳以上であることを証明しなければならない。

 身分を証明する方法はSecond Life利用者の居住国によって異なるが、一般的には氏名、生年月日、住所などに加えて、免許証番号、パスポート番号、社会保障番号の最後の4桁など、その地域で使用される身分証明の方法が利用される。IDVの実務を担当するのは認証サービスプロバイダーのAristotle。AristotleもSecond Lifeも、提供された個人情報を保存することはないと保障している。

 IDVを利用するかどうかは、Second Life利用者や不動産所有者のどちらも自由に決めることができる。しかし、性的または暴力的コンテンツを提供している不動産所有者に対しては、できるだけIDVを利用し、その区域を制限区域に設定することを強く要望している。制限区域表示のある区域に入るためには、アバターがIDVによって18歳以上であることを証明しなければならない。もちろん18歳以上のSecond Life利用者が匿名のままでいることを望むことは可能だが、その場合、制限区域に立ち入ることはできない。Second Lifeでは、これにより未成年者を守ることができると考えている。

 なお、Second Lifeを18歳未満の人が利用することはもともと許可されておらず、13歳から17歳までの希望者は「Teen Second Life」を利用することが推奨される。13歳未満ではサービスを利用することができない。


 現在のところIDVはベータテストとして運用されており、無料でサービスが提供されるが、正式サービスに移行する際にはプレミアム会員、ベーシック会員それぞれに向けた価格が設定される予定だ。また、複数のアバターを利用している場合には、それぞれのアバターで身分を証明する必要がある。

 今回の決定について、Linden Labのマーケティング/コミュニティディベロップメント担当バイスプレジデントであるRobin Harper氏は、「これはSecond Lifeの発展にとって重要で必要な一歩である」とコメント。匿名から“実名”へと移行することによって、信頼できる人間関係を構築できる仮想世界へと飛躍することを目指している。
(2007.8.30/Impress Watch)

by fbitnews2006-6 | 2007-08-30 18:36 | インターネット総合  

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