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新型PSP「PSP-2000」とワンセグ機能に触れた






 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、9月20日に発売する「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の新モデル「PSP-2000」(19,800円)。発売前にその実機に触れる機会に恵まれた。そこで、従来モデルとの変更点や「ワンセグチューナー」(PSP-S310)などを写真を中心に紹介する。

 新型「PSP-2000」最大の特徴は、4.3型/480×272ドットの液晶ディスプレイを装備しながら、外形寸法は169.4×71.4×18.6mm(横×縦×厚み)/バッテリ装着時重量189gと、従来モデル「PSP-1000」の170×74×23mm/280gから4.4mm薄型化、91g軽量化したこと。

 背面の突起が無くなり、フラットになったため収納性はアップしているが、ホールド性は「PSP-1000」より若干落ちる。しかし、それよりも強烈に感じられるのは軽量化の恩恵。91gという数字を見るとそれほど大きな差とは感じないが、実際に手にすると「バッテリが入っていないのではないか?」、「中身が無いモックアップでは?」と思えるほど軽い。携帯ゲーム機にとっては大きな変更点と言えるだろう。

 新たにUSB充電に対応。ただし、ゲームやUMDビデオ再生を終了させ、メニューからUSB接続モードに設定していないと充電は行なえない。バッテリは新型の薄型バッテリ(容量1,200mAh、約30g)に変更された。従来の付属バッテリ「PSP-110」(1,800mAh/約45g)より容量が少なくなっているが、本体の省電力化により、従来モデルと同等のバッテリ駆動時間を実現したという。バッテリ自体も薄型/軽量化している。

■ ワンセグチューナ

 PSP-2000専用オプションとして、「ワンセグチューナー」(PSP-S310)も9月20日に6,980円で発売される。従来モデルでは使用できず、ファームウェアのアップデートで対応する予定も無いという。


 ワンセグは視聴のみのシンプルな機能。番組表/字幕表示はサポートしているが、データ放送には非対応。録画機能も備えていない。また、番組表を利用した視聴予約機能も装備しない。ユニットの外形寸法は約55×31.8×14.2mm(横×縦×厚み)、重量は約17gだ。

 ワンセグ受信はクロスメディアバーのメニューから選択して行なう。なお、チャンネルや地域設定を保存するため、PSPにメモリースティックDuoが挿入されていないと受信できない。

 チャンネル切り替え時間は1~2秒であまりストレスは感じない。EPG/チャンネルリストの切り替えや、ソース解像度/全画面の表示切り替えも高速に行なえる。受信能力はテストできなかったが、電波状況の良い場所ではアンテナを伸ばさなくても受信できそうだ。

■ ビデオ出力機能

 新型のもう1つの目玉機能は外部映像出力に対応したこと。オプションのケーブルを利用し、ゲームやUMDビデオ、ワンセグ放送、メモリースティック内の映像をテレビなどに出力できる。ケーブルは、「D端子ケーブル」(PSP-S170)2,800円、「コンポーネントAVケーブル」(PSP-S180)2,800円、「S VIDEO ケーブル」(PSP-S160)2,200円、「AVケーブル」(PSP-S150)2,200円の4種類を用意。9月13日に発売される。

 出力解像度はUMDビデオが720×480ドット、動画ファイルも最大720×480ドットまでをサポート。PSPでのWebブラウザ表示や、リモートプレイ表示などは612×408ドット(テレビ安全領域に対応)。UMDのゲームは480×272ドットでの表示となる。PSPの内蔵液晶は480×272ドットのため、UMDビデオなどは外部出力することで、ソース本来の映像が楽しめることになる。

 UMDビデオもそのまま表示できるが、出力映像にはマクロビジョンがかけられている。また、ゲームの出力については、ゲームがプログレッシブ表示のため、プログレッシブ対応テレビに、D端子ケーブルもしくはコンポーネントAVケーブルを接続する必要がある。

 表示中の機能は内蔵液晶が外部のテレビに変わっただけで、オンスクリーンメニューなどで使用できる機能は従来と同じ。外部出力への切り替えはメインメニューから行なう以外に、液晶下部に設けられたディスプレイボタンの長押しでも切り替え可能。内蔵液晶との同時出力はできない。

 本体が軽量化したことで、ワンセグチューナを搭載しても気軽に持ち運べる利点に変化は無い。テレビ受信という新たな魅力が追加されたことで、高機能なメディアプレーヤーとしてのPSPの魅力がより強化されたと言えるだろう。

 また、外部出力が追加されたことで、外出先のホテルのテレビなどでUMDビデオやゲームを楽しんだり、カーナビのディスプレイでUMDビデオを表示させるなど、新たな利用の幅が広がりそうだ。

 さらに、ロケーションフリーやPS3のリモートプレイと新PSPの外部出力を組み合わせれば、外出先のテレビで家庭内のコンテンツを表示するというソリューションを、PSP 1台とケーブルだけで実現することもできる。
(2007.8.9/Impress Watch)

by fbitnews2006-6 | 2007-08-09 15:23 | 周辺機器  

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