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カーナビ版「2.0」披露 混雑情報の双方向通信




 道路を走っている自動車が発信する走行情報をもとに道路の混雑状況を知る次世代カーナビシステムが22日、東京・青山での試乗会で披露された。都内のタクシー、バスの計8500台から集められた位置情報を処理し、目的地まで直進と右折でどちらが早くつくかなどを提示できるという。

 従来の混雑情報は路上に設置されたセンサーで車速データを取得しているのに対し、次世代カーナビは、走っている自動車が混雑情報の提供者にも利用者にもなりうる。

 システムは、経済産業、文部科学の両省の支援を受け、NTTデータ、デンソー、トヨタ自動車、NEC、日立製作所、富士通、松下電器産業の7社がコンソーシアムを組んで3年かけて開発した。実用化には、発信時にもかかる通信コストの問題解決などが必要。カーナビの新機能としての採用に向け、今後、警察庁、総務省、国土交通省と交渉していくという。

 同日、試乗した甘利明経産相は「渋滞を解消するのに新たに道路をつくる方法もあるが、国民の資源であるインフラを(新システム)平準化して使えるという問題提起になるのでは」と話した。

 情報の発信者と利用者に境目がない第2世代インターネットを「ウェブ2・0」と呼ぶが、この種の次世代カーナビを米出版社のオライリー・メディアは「Where2・0」と名付けている。

(2007.2.23/フジサンケイ ビジネスアイ)

by fbitnews2006-6 | 2007-02-23 20:56 | インターネット総合  

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