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2007年のケータイ業界はどうなる?──石川温氏が動向を予測





番号ポータビリティ序盤戦はauの一人勝ちという結果になった。auの平均よりもARPUの高いユーザーが転入しているという 写真:ITmedia

 ケータイジャーナリストの石川温氏が、NICT情報通信ビジネスセミナー2006で「2007年ケータイ業界大予想」というテーマで講演。携帯電話業界の今と、2007年の各社の動きを説明した。

●番号ポータビリティ第1ラウンドはKDDIの“一人勝ち”

 石川氏はまず、2006年10月24日にスタートした番号ポータビリティ(MNP)制度によるユーザーのキャリア間の移動を総括。2006年12月末現在、番号ポータビリティを利用してKDDIに転入した契約数が14万8800に上るだけでなく、転入したユーザーのARPU(1ユーザーあたりの月間売上高)がau全体の平均より1300円程度高いことを挙げ、質・量ともにKDDIの“一人勝ち”だったことを改めて紹介した。また、番号ポータビリティを利用して番号を変えずに移行するよりも、解約して新規に契約するユーザーが多かったことにも言及し、まだ番号を気にせずキャリアを変えているユーザーも少なからずいるという現状を示した。

 ただ、3月は「いちねん割引」「年割」などの更新月を迎えるユーザーが多く、「盛り上がるのはこれから」と石川氏。各社の春商戦モデルは、「ドコモは2007年春モデルで厚さ11.4ミリの薄型端末や2画面ケータイなど個性的なモデルをそろえたのが興味深いものの、2006年秋に発表したワンセグ端末の投入が遅れている。auは、ワンセグとFeliCa搭載機を大量投入したが、デザインのインパクトに欠け、薄型のラインアップが少ない。一方ソフトバンクは薄型で高機能な端末をバランスよくそろえているが、量販店重視が逆にキャリアショップをおざなりにしており不安」(石川氏)と、各社とも決め手に欠ける点を指摘した。
(2007.2.6/ ITmediaエンタープライズ)

by fbitnews2006-6 | 2007-02-07 16:56 | 周辺機器  

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