人気ブログランキング | 話題のタグを見る

PSP 売れ行き急ブレーキ 背景に競合機大ヒット


 ソニーの稼ぎ頭の一つだった携帯型ゲーム機、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の売れ行きに急ブレーキがかかった。今年度の世界出荷計画1200万台が、300万台(25%)減の900万台に下方修正され、同社の今年度の営業利益を300億円減らす見通し。不振の背景には、任天堂の競合機「ニンテンドーDS」の大ヒットがある。ソニーは年末商戦に向け、商品ラインアップを強化し巻き返しを図る。
 PSPは04年12月、ゲームだけでなく高画質な映像や音楽も楽しめる多機能端末として発売。国内価格は税込み2万790円で、世界全体の出荷台数は累計2294万台(今年9月末現在)。昨年度だけで約1400万台を出荷した。今年度も4~9月に約590万台を出荷したが「上半期の実績や、年末商戦に向けた小売店などからの受注が予想より弱含みだった」として年間の出荷目標を引き下げた。
 一方、DSは、タッチペンで二つの画面を操作する機能が特徴。PSPと同じ04年12月発売だが、脳トレーニングソフトなどで幅広い年齢層の支持を獲得。今年3月にはより小型の「Lite」(税込み1万6800円)を投入し、累計の世界出荷台数は2682万台(9月末現在)とPSPを大きく引き離した。「今年夏から月産220万台に増産したが、国内では出せば売れて、店頭に並ばない地域もある」(任天堂)という。
 勢いの差は、ソフトの販売数にも表れる。ゲーム専門誌出版社エンターブレインの調べでは、国内で100万本を超えたソフトは、DSでは11本を数えるが、PSPは一本もない。強かった海外市場でも受け身だ。同社の浜村弘一社長は「米国ではPSPの方が人気があったが、ソフトの差で今はDSに販売台数で抜かれた」という。
 PSPはソニーの業績を左右する戦略商品だけに、てこ入れに懸命だ。国内向けに今月2日、静止画や動画を撮影できる専用の小型カメラを発売したほか、22日のピンクを皮切りに、本体に3色の新色を追加。また過去に発売された名作ゲームのネット配信も予定しており、年末商戦で失地回復を図る
(毎日新聞)

by fbitnews2006-6 | 2006-11-04 15:43 | 周辺機器  

<< アスキーソリューションズ、PC... 携帯クレジット、エディと共通端... >>