CNN、ユーザー制作コンテンツ用サイトを開設
大手メディア企業 TimeWarner 傘下の CableNewsNetwork (CNN) は1日、写真/ビデオ/テキストを含むユーザー制作コンテンツのための新プラットフォーム、『 CNNExchange 』を開設した。
CNN の広報担当 Jennifer Martin 氏は取材に応え、CNN Exchange について、長年にわたる同社の手法を活用した、新しいオンラインベンチャー事業だと述べた。
Martin 氏は、「ユーザー制作コンテンツ、アマチュアビデオ、市民ジャーナリズムなど、どのような呼び方をするにせよ、これらは以前から存在していた」と語る。実際 CNN に限らず、事件や事故現場近くに居合わせた一般人が提供する写真やビデオは、事件発生の模様を直接伝えるニュース素材として、長年大きな役割を果たしている。
このように Martin 氏が言う通り、ユーザー制作コンテンツと CNN の関係は長きに渡っているとはいえ、CNN Exchange のようなプラットフォームは明らかに、比較的最近のインターネットにおける人気トレンドに乗じたものだ。
先日のAOLに関する記事 を引用するまでもなく、YouTube、Yahoo!、Google、Microsoft など、多数の企業が、ユーザー制作コンテンツを活用した事業展開を図っている。だがユーザー制作コンテンツの人気が急速に高まっている一方、各社ともそれを、利益に結びつけるのには苦労している。
その理由は、ブランド広告主たちが、インターネット上で広告を行なうことについて、最近ようやく抵抗を感じなくなったに過ぎず、奔放なユーザー制作コンテンツのそばに、自社広告を出すことに対しては、まだ慎重に構えているためだ。
CNN はこうした問題について、ユーザーが思うがままにコンテンツ制作することを、ある程度制限することで回避する。
Martin 氏は、次のように述べた。「当社は、素材が十分に吟味したものであることを、確実にしたい。われわれはすべての報道について、当社の記者が手がけた場合ですら、非常に厳しく吟味している。ユーザー制作コンテンツにも、同じ基準を適用する予定だ」
これは、サイト運用者側の意思を徹底する方針に他ならない。そして、それはジャーナリスト的な規範のために有効なばかりか、優良ブランド広告獲得のためにも有効だ。
「当社はすでに、CNN Exchange のスポンサになりたいと切望する複数の広告主を得ている」と Martin 氏は述べた。
(2006.8.2/japan.internet.com)
by fbitnews2006-6 | 2006-08-02 15:55 | インターネット総合