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電子マネーがヒット商品に選ばれた2007年。伸び悩むサービスの課題とは?






 PASMO、nanaco、WAONなどの新興勢力が登場、電子マネーやIC乗車券などさまざまなFeliCa決済が全国的に広まった2007年。2007年のヒット商品に「電子マネー」が選ばれるなど、今年はこれまでにないほど、FeliCa関連の話題が注目を集めた年だったといえます。2007年に起こったFeliCa関連の動きについて、ジャーナリストの神尾寿氏と、Business Media 誠の吉岡綾乃編集長が振り返ります。

●さまざまなFeliCaサービスが一般に広まった2007年

――2007年のFeliCa関連ニュースを振り返ってみると、PASMOスタートが非常に印象的です。

神尾寿(以下神尾) 鉄道系ICの広がりが顕著でしたね。今年はSuica&PASMOから1年が始まった気がします。

吉岡綾乃(以下吉岡) 3月にスタートしたPASMOとSuicaの相互利用(参照記事)ですね。

神尾 その後、流通系電子マネーとして、セブン&アイグループのnanaco(参照記事)、イオングループのWAON(参照記事)の発表が続き、Business Media 誠の創刊(4月2日)とちょうどシンクロしました。最初期の誠では、PASMOとnanacoの記事が非常に注目されていましたよね。夏頃からFeliCaが使える場所が全国的に急増しましたし、そういう意味では、今年はFeliCaのサービスが本当の意味で「一般に広がった年」になりましたね。

吉岡 そうですね、交通系の次には流通系と、ニュースがどんどん続いて。ここ数年、年の瀬になるたびに「来年はFeliCaが本格的に普及する年になる」と毎年言い続けていた気がしますが、2007年こそはホントに普及し始めたと言えそうです(笑)。

――夏には複数の決済方式を導入するコンビニも出てきました。

神尾 FeliCa決済の面的な広がりとリーダー/ライター共用化の流れがちょうどシンクロして、2006年までは“先進的な取り組み”だったFeliCaや電子マネーの利用場所が、特別なものではなくなりました。

吉岡 プリペイド電子マネーでまずは体験して、徐々にポストペイ(クレジット)へ移行するという流れは悪くないと思います。象徴的だったのが名古屋の事例(参照記事)ではないでしょうか。もともとEdyが強かったところに、ドコモがiDを入れていき、さらにトヨタファイナンスがQUICPayをガツンと入れた。名古屋のいろいろなところで、「Edy/iD」や「Edy/QUICPay」の端末を見ました。

神尾 プリペイドとポストペイの関係は、“移行”じゃなくて“並列”かなあと、最近は思っています。

――Edyの存在感が、やや薄まってきているということはありませんか?

神尾 ヘビーなEdyユーザーの一部がポストペイに移行しているんですよ。Edyだけだった(かざすだけで支払いが完了という)メリットが、ポストペイや他のFeliCa決済に広がったので、Edyに限らず自分に合ったものを選ぶようになったわけですね。

吉岡 Edyをサービス開始当初から使っていた人たちは、複数の決済手段を使っている印象がありますね。

神尾 そういう意味で、やはり“並列・併存”になっていくのかなあ、と。Edyを完全にやめて、他の方式だけってことはないと思いますよ。特にプリペイドとポストペイは補完関係になりますから。逆にポストペイ同士は、共用化が進めばどちらかに偏る傾向はありますが。

吉岡 Edyには強力にバックアップしてくれる企業がいないのが、印象が薄くなった原因ではないかと思います。ドコモがiDを始めたら、Edyを贔屓にしてくれなくなりましたから。Suicaやnanacoなんかと比べると、Edyは良くも悪くも中立的な立場ですよね。

神尾 中立的というか、これまで選択肢が少なかったから、必然的にEdyが使われていた、という面はあると思いますよ。

――iDは、どんどん広がった印象がありますね。

神尾 例えば、ANAマイルで考えると分かりやすいんですけど、今までANAマイラーにとっては、EdyをANAカードでチャージすることでポイント(マイル)を獲得し、Edyを利用してまたマイル獲得する、というのが黄金パターンだったんです。でも、三井住友カードが、Edyチャージに対するポイント付与をやめることで、今後はANAカードのiDを使った方がマイルを獲得しやすくなるわけです。ANAマイラーにとって、EdyだけがFeliCa決済の黄金パターンではなくなるので、今後はANA-EdyとANA-iD派に棲み分けされていくのかなあ、と予想しています。

吉岡 夏から秋くらいにかけて、Edyチャージでポイントが付くカードがだんだん減っていって、陸マイラーにとってEdyの魅力が減ってしまった、という面はありますよね。あと、その前の段階ですが、やはりおサイフケータイにEdyのアプリがプリインストールされなくなった(http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0711/30/news149.html)のは痛かったと思います。発行枚数の累積は、さすがにまだEdyがトップなんですが。

神尾 ポイント/マイルの面でEdyの優位性が減少したのは、例の貸金業法改正の動きなども影響しているわけですが、こういった流れが、Edyの一極集中を相対的に抑制していくのでしょうね。

吉岡 EdyはFeliCa決済としては最古参ですが、利用件数ではnanacoに抜かれてしまったし、Suicaとは毎月競っている状態です(参照:FeliCa決済最新利用状況)。Edyが苦戦しているというよりは、nanacoの伸びがすごすぎるのかもしれませんが。

神尾 Edyは今後、他社のポイント/マイルに頼らない実力・魅力をつけないといけないでしょうね。SuicaやPASMO、nanaco、iDには、それがあるわけですから。

●モバイルSuicaの便利さ、お得さが知られていない

――Suica、nanacoは成功しているといえますか?

神尾 Suicaは成功しているでしょうね。モバイルSuicaはまだ苦戦していますけど。nanacoは、第1段階は成功しましたね。だけど次のステップが課題です。

吉岡 SuicaやPASMOは、割引がまったくないにもかかわらず、文句はほとんど聞かれませんよね。首都圏以外では割引システムを組み込んでいるものも多いのですが。SuicaとPASMOは相互乗り入れができるし、加えて電子マネーとしても使えるから、それでほぼみんな満足しています。

神尾 Suicaに関しては、東京圏だと利便性の方が重視されるんでしょうねぇ。でも確かに便利なんですよ(笑)。

――駅の周りやコンビニで使えて便利というように、ユーザーの満足度が高いのが勝因だということですね。

神尾 あとモバイルSuicaとVIEWカードの組み合わせだと、ポイントの付与率もいいし、すごくお得です。確かにSuicaそのものに割引はありませんが、モバイルSuica+VIEWカードならば、間接的な「お得さ」はあります。

――モバイルSuicaには、不正利用の問題がありましたが(参照記事)。

吉岡 モバイルSuicaは、利用者数がJR東日本の期待していたレベルに達していないうちに、不正利用の話が出てしまったのは痛いですね。

神尾 モバイルSuicaはいいサービスなんですけど、ローンチやプロモーションで失敗していますよね。はっきりいえば、マーケティングが弱い。来年は各種割引や新幹線対応も進むので、マーケティングをもっとしっかりやれば普及に弾みがつくと思うんですけど。

 あと、不正利用については報道のされ方に問題がありましたよ。あれはJR東日本も被害者なわけですから。

吉岡 不正利用の問題は、あくまでクレジットカードの不正利用なんですけどね(参照記事)。Suicaのセキュリティに問題があったように受け取った人もいました。こんなことでSuicaに対するイメージが悪くならないといいんですけど。

――モバイルSuicaに限らず、おサイフケータイの利用はあまり進んでいないという印象ですが。

吉岡 初期設定や機種変更時の移行が難しすぎますよねえ。

神尾 モバイルSuicaの移行は簡単じゃないですか? ICアプリの中では簡単な部類だと思いますよ。ただ、ドコモの「iCお引っこしサービス」に対応してないのは痛いですが。

吉岡 おサイフケータイ全般として、どの機種も設定・移行はやっぱり難しいでしょう。設定さえしてしまえば、使うのは“かざすだけ”で非常に簡単なだけに、余計気になるんですよ。機種変更のときに電話帳がそのまま移行できるように、FeliCaサービスもそのまま移行できないと、広く普及するのは厳しいんじゃないでしょうか。誠でも「おサイフケータイの基礎知識」という記事を掲載しましたが、あの記事でもアプリをどう移行するかという話にはかなり行数を割いています。

――あの記事はページビューものびて、みなさん、おサイフケータイに興味はあるんだろうと思いました。でも、実際に使っている人はまだまだ少ないという印象です。

●モバイルSuicaの利用者数が伸びない理由は?

吉岡 モバイルSuicaといえば、「携帯の電池が切れたら改札通れないんでしょ?」という声を数え切れないくらい聞きました。

神尾 だから、 モバイルSuicaはマーケティングが下手なんですよ(苦笑)。基本的なことが伝わっていない。

吉岡 実際には、普通に使っていて電池が切れただけなら問題なく通れるんですけどね。

神尾 イメージ戦略が全然ダメなのが、とても残念です。モバイルSuicaは来年こそいけますかね? 個人的に、新幹線割引(参照記事)はかなりいいと思うのですけど。

吉岡 あとモバイルSuicaでは、「(VIEWカード以外のクレジットカードだと)どうしてお金がかかるの?」という声も多いですねぇ※。

神尾 見せ方の問題なんですけどねぇ。VIEWカードの方がかなりお得なんだから、そちらをしっかりPRすればいいのに。

吉岡 でも、「(専用)カードを買わなくていいんだから、モバイルならタダになるべきでしょ?」という声は結構多いですよ。例えばnanacoがそうですよね。カードを買うとお金がかかるけど、おサイフケータイで設定すればタダになる。その感覚なんでしょう。

――もっと効率的なPRを、ということでしょうか。

吉岡 モバイルSuicaは、使い始めると満足度はとても高いんですけどね。もったいないですよ。そういう意味で、今回の新幹線割引はアピールするんじゃないかと思います。

神尾 ちょっと脱線しますけど、女性はケータイをポケットに入れないでしょ?  だからモバイルSuicaだとあまり便利にならないってことはありますか? 男はケータイをポケットに入れているので、“サッと出せる”メリットが大きいんです。

吉岡 いえ、女性こそ便利だと思いますよ。定期ならパスケースに入れている人も多いだろうけれど、(SuicaやPASMOを)大きな財布に入れてる人も多いじゃないですか。あの大きな財布をバッグから引っ張り出さずに済むメリットは大きいですよ。それに、電車の中でケータイをいじっている率はものすごく高いわけですから。

神尾 そうですか、ケータイの方がサクッと出せますか。取り回しで考えると、むしろ女性の方にモバイルSuicaのメリットがあるかもしれませんね。じゃあ今度、誠で「女性のためのおサイフケータイ講座」をやりますか(笑)。

●「彼女といっしょにモバイルSuicaを使おうキャンペーン」?

――彼氏が設定してあげれば、使うんじゃないかな……。

吉岡 あ、それいいかも。

神尾 もちろん、読者が彼氏として、女性にモバイルSuicaを設定してあげるのもアリで(笑) 恋愛の入り口で「PCの設定をしてあげる」はけっこう口実になるらしいですし、いいのでは?

吉岡 「彼女といっしょにモバイルSuicaを使おうキャンペーン」ですか(笑)。JRは、彼氏彼女で使ったら1人タダにしてあげるといいんじゃないですかね。

神尾 それいいじゃないですか。ペアリング登録すると特典ポイントがもらえるとか。

吉岡 私、あの新幹線割引には、ちょっと引っかかっていたんですよ。

神尾 どこがですか?

吉岡 JR東日本の新幹線って、東海道新幹線に比べてビジネス客が少ないと思うんですよね。出張だったら新幹線に1人で乗ることが多いかもしれないけど、例えば軽井沢に行くとか、新潟でスキーとか、東北で温泉とかいう人がどれくらい1人で乗るだろう? と。せっかくケータイから席が取れて割引もあるのに、1人分だけしか取れないんじゃ意味がないと思いませんか?

神尾 確かに、チケットと違ってケータイは「1人1台」の問題はありますね。

吉岡 2人以上で旅行に行くのに、1人だけしか席を取れないというのは、ちょっとね……。

神尾 それはたぶん、ANAの「SKIP」(参照記事)も同じなんだろうなあ。まあ、あっちはQRコードやANAカードを使うという手がありますけど。

吉岡 だから、さっきの「彼氏彼女キャンペーン」なんですよ。2人でモバイルSuicaを持っていたら、2人で席を取れますからね。

神尾 その「彼氏彼女でモバイルSuica キャンペーン」は企画としてイケますよ。編集長、JR東日本に売り込みましょう! ソフトバンクモバイルの「ホワイトプラン」でも、お友達紹介は好評らしいですし。

吉岡 じゃあ、今度、取材のときに提案してみましょうか……すみません、脱線しすぎました。

●PASMO販売停止の原因は?

吉岡 鉄道系ではPASMOの販売停止も大きなトピックでした(参照記事)。あれだけ読み違えるってすごいことですよね。それだけ大きなブームだったということだと思いますが。3月に相互利用が始まるまで、PASMOで何ができるのかという細かい説明がほとんどないままに、「PASMOっていうものが出るらしい、便利になるらしい」という期待値だけであれだけ盛り上がったわけで、今振り返ると驚きです。それに、「Suicaを持っていたらPASMOは要らないんだよ」ということも周知してなかった。私鉄各社は「Suicaを持っている人はPASMOを買わないだろう」と予想した結果、用意した枚数では全然足りなくなりました。

神尾 もちろん、相互利用化の理解がユーザーに広がっていなかったことも足りなくなった理由ですが、SuicaからPASMOへの“買い換え需要”も読み違えていたのかなと思いますよ。私鉄各社のクレジットカード紐付けで、既存の“Suicaエリアに住んでいないSuicaユーザー”がPASMOに買い換えることを予想しきれていなかった。

吉岡 思ったより“買い増し”も“買い替え”も多かった、だからふたを開けたら全然足りなかった、という話だったわけですよね。

神尾 生活圏は私鉄・地下鉄エリアだけど、「たまに必要だからSuicaを持っていた」という人が多かったわけですよ。そんな彼らが一斉にPASMOに買い換えることが想定されていなかったのではないでしょうか。

吉岡 ちなみに、磁気定期券からPASMO定期券への移行数は、それほど予想とかけ離れていなかったそうです。

神尾 どちらかというと、PASMO開始前にドタバタと動き出した“クレジットカード連携”の特典や加入キャンペーンで動いた層の多さが、本当の原因でしょうねえ。

吉岡 “私鉄・地下鉄エリアに住んでいる人のニーズ”と“Suicaに加えて買い増すニーズ”が予想外に多かったというところじゃないかと思います。それにしても、今年は東京以外でもFeliCaの乗車券を導入するところが増えましたよね。

神尾 2007年はIC乗車券の発表ラッシュでした。実際に始まるのは来年以降のものもありますけど、これでほぼ全国に広がったのかなと
(2007.12.29/Business Media 誠)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-30 19:48 | 周辺機器  

日立、小型HDD撤退・富士通は参入断念


 日立製作所子会社の日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)は小型ハードディスク駆動装置(HDD)事業から撤退する。来年夏をメドに製品出荷を停止。富士通も計画していた小型品の参入を断念する。同HDDは携帯音楽プレーヤーやビデオカメラなどデジタル機器に搭載されているが、最近では大容量化と低価格化が進む半導体のフラッシュメモリーに置き換わっている。日立などは成長が見込める中大型品に経営資源を集中する。

 HGSTはデータを記録するディスクの口径が1インチ型の生産を終了。ビデオカメラ向けに供給してきた1.8インチ型も来年夏をメドに出荷をやめる。同社の1.8型の生産規模は月間20万台前後と見られ、ピーク時の半分以下に減少。新製品開発も停止しており、来年夏に向けて順次、生産規模を縮小する(2007.12.30/日本経済新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-30 18:50 | 周辺機器  

メールチェックは不眠のもと=エスプレッソ2杯の効果

ベッドに入る1時間前に電子メールをチェックすると不眠の原因に-。28日付英紙デーリー・テレグラフは、英専門家のこうした研究結果を報じた。



 英エディンバラ睡眠センターのクリス・イジコフスキ博士によると、就寝前に電子メールの有無を確認すると、脳が行う眠るための準備作業を中断させるという。電子機器からの光が脳への信号となり、自然な眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌を妨げるためだ。



 また、睡眠を妨げる最大の要因の一つは仕事のストレスで、ベッドに入る前に仕事の電子メールを見ることは、エスプレッソコーヒー2杯分と同じ不眠効果があるという


(2007.12.29/時事通信社)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-30 10:45 | インターネット総合  

“守る”と“創る”は対立するのか――07年のネット界




ITmedia News アクセストップ50の記事から2007年を振り返る:「3次元仮想世界」への期待を背負って登場した「Second Life」が急速に衰退し、「ニコニコ動画」が幾多の試練に耐えて急成長し、何の前触れもなく降臨した「初音ミク」というバーチャルアイドルがネットの「創造力」を刺激する。ユーザーが創るコンテンツの拡大と、既存の著作権の枠組みとの矛盾が大きくなり、しばしば衝突も起きる――2007年のネット界をおおざっぱにまとめると、そんな感じだろうか。

【他の画像】 【表:ITmedia News 2007年人気記事トップ50(1月1日~12月26日)】

●ネットとマスメディアは“近づいた”?

 ITmedia Newsのアクセス上位50位を下にまとめた。トップはニコ動でも初音ミクでもなく「脳内メーカー」を紹介する記事。350万以上のページビューを稼ぎ出した。ブログやmixiを通じてじわじわと広がっていったこのサービスの記事には、検索サイトからのアクセスも多かった。ローゼン閣下こと麻生太郎氏も演説で言及したほど。テレビや雑誌でも頻繁に紹介され、ネットにまるで縁のない人にまで広がったことでアクセスが増えた。

 2位以下にはマスメディアとネットの“対立”が見える記事が続く。2位、3位には朝日新聞社の報道をやゆした“新語”「アサヒる」に関する記事が、4位には「アッコにおまかせ」(TBS)の「初音ミク」報道に関する記事が入った。マスメディアの報道姿勢に対してネットが大きな声をあげ、マスメディア側もそれに応えざるを得なくなる――マスメディアがネットの意思を、以前よりも強く気にするようになった1年だった。


 mixi日記やブログの“炎上”は、影響範囲を増してきた。ブログでの不適切な発言で企業が謝罪する、という事態は2005年ごろからあったが、今年は「テラ豚丼」や「INFOBAR2」騒動など、ブランドのある大企業の従業員の書き込みが“炎上”し、ネットメディアだけでなくテレビなどのマスメディアも報道する――という事態に。これを見ても、ネットとテレビは以前よりも“近づいて”きたのかもしれない。

●Second Lifeのがっかりと、ニコニコ動画のびっくり

 2006年末から話題になっていたSecond Life。ユーザーが自由に創造できる仮想世界という枠組みは新鮮で、記者は期待もしていたのだが、プレイすればするほど「がっくり感」が高まり、編集部で「これはまだまだだな……」という結論に至った。その理由は「『Second Life』“不”人気、7つの理由」、「Second Life「企業が続々参入」の舞台裏」といった記事に詳しい。将来、3次元仮想世界が当たり前に使われる日は来るかもしれないが、それは今ではなく、また、今のSecond Lifeではないだろう。

 Web2.0の狂騒も落ち着き、Second Lifeもとりあえず先延ばしとなると、ネットはいよいよ停滞するのか――編集部のあきらめムードを吹っ飛ばしてくれたのが、「ニコニコ動画」と「初音ミク」だ。ニコニコ動画はYouTube動画にコメントを付けるサービスとして1月15日にβ公開され、同24日には1日当たり200万PVを突破。YouTubeからのアクセスしゃ断を受けていったん閉鎖するという“試練”にも耐え、γ版でクローズドサービスとして復活した。

●「みんなで創る」動画

 「動画共有サービスは、YouTubeに代表されるように、テレビやDVDのコンテンツが無断アップロードされ、それをみんなで漫然と見るだけ。日本では“ユーザー発信動画”は盛り上がらない」――ニコニコ動画はそんな思い込みも打破してきた。

 「動画にコメントがもらえる」というシンプルな仕組みや匿名性が、無名の“職人”たちの創作魂に火を付け、動画職人や演奏職人などさまざまな才能を発掘。職人同士のコラボレーションも当たり前におき、見知らぬ人同士が音楽、歌、イラスト、動画をそれぞれ担当して“マッシュアップ”するということも起きた。

 動画の直下にユーザーが商品アフィリエイトを貼り付ける「ニコニコ市場」からは、動画に関連した「ネタ商品」が売れ、MADと呼ばれるマッシュアップ動画から、アイドル「Perfume」のCDが売れるなど、新しい流通の可能性も見せつけた。

●初音ミク、降臨

 そんな土壌に突如降臨した女神が「初音ミク」だ。かつてのブームは見る影もなくしぼんだアマチュアDTMが、歌うバーチャルアイドル「ボーカロイド」という姿で“復活”。Web2.0のキーワードとしてしきりにもてはやされたCGM(Consumer Generated Media)の理想型を、最も急速に、最も分かりやすく体現した。

 ニコ動との“相乗効果”で、ミクは成長していく。ミクで作った歌だけでなく、画像や動画も続々とアップされ、ネットユーザーのみんなの力で1人の「バーチャルアイドル」が育っていった。かと思うと「ミクが画像検索から消えた」という珍事も注目を集めた。「ミクを画像検索できないのは大企業の陰謀だ」なんて説まで飛び出した。

 この騒動がここまでユーザーの耳目を集めたのは、草の根ユーザーが創り出すコンテンツと、企業主導の既存のコンテンツ流通システムとの矛盾が、ユーザーの違和感として常にあったからかもしれない。

●ニコ動やミクが提起する、次の著作権の姿

 ユーザーによる創作が活気づく中「違法にアップロードされた動画や楽曲をダウンロードすることも違法にしよう」という議論が文化庁傘下の小委員会であった。今のところ「ダウンロード違法化」を推進する権利者団体の意見が、そのまま通りそうな気配だ。

 また、著作権保護期間を50年から70年に延ばそうという権利者側の意見と、「それでは自由なコンテンツ流通が妨げられる」というユーザー側の意見も激しく対立した。

 既存の著作権制度の枠組みと、一般ユーザーのネット利用やコンテンツ創作――プロによる商業ベースを前提にした「著作権」と、CGMの世界でユーザーが盛り上げる作品の「著作権」との矛盾が噴出した年だった。初音ミクを使って作られた楽曲の着うた配信をめぐる騒動も、そんな矛盾を体現していた。

 08年は07年以上に、ネット上での創作が盛り上がってくるだろう。音楽も動画もイラストも、一般ユーザーがネットで自由に発表できる環境が整ってきている。旧来の著作権の枠組みと、ユーザーの自由な創作との相克の先に、新しい何かが見えてくるかも知れない
(2007.12.29/ITmediaニュース)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-30 08:53 | インターネット総合  

「明けおめ」メール不通でも110番通報しないで auが呼びかけ




 携帯電話大手KDDI(au)は、「明けましておめでとう」などの新年のあいさつでメールや通話が集中する1月1日午前0時前後にかけて、メールを送信できなかった利用者が110番通報しないよう呼びかけている。一部端末では、メールが送れない通信障害が起きた際に、エラーコード「110」が表示されるため、利用者が問い合わせ先と勘違いして警察に通報する可能性がある。
 KDDIによると、昨年11月に通信障害が発生し、メールを送信できなかった端末に「送信できませんでした(110)」というエラーメッセージが表示。全国の警察に約6400件の間違い電話がかかるトラブルがあった。
 警察庁は「誤解を招きやすい」として、エラーコード番号の変更を要請。同社では、今年2月以降に発売した端末には「110」が表示されないよう改善したが、それ以前の機種はコード変更ができないとしている。
 通話やメールが集中する1月1日午前0時前後には、最大80%の規制が予想されており、5回に1回しかメールが送信できなくなる可能性もあるという
(2007.12.29/産経新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-30 08:49 | インターネット総合  

客はなぜ怒っているのか――会話から感情を分析するソフト






 システム機器を開発するデジタルテクノロジーは、会話の音声を分析して話者の感情を可視化する感情解析ソフトウェア「DTC-VEmotion」を開発した。コールセンターなどに向けて2008年2月に販売を始める。



 同製品はデジタルテクノロジーの音響技術と、解析エンジンを手掛けるメッセージワンの感情解析システムを組み合わせたもの。音声のトーン、大きさ、速度、会話の沈黙時間や割り込み回数などから話者の感情レベルを7段階(-3~0~3:不快~普通~快)に分類する。分析データは自動的にグラフ化され、感情の変化を時系列で表示できる。音声を文字に変換する同社の音声認識システムと連携することで、感情に影響を与えた発話内容を単語ごとに分析することも可能になる。

 同社はこれまでコールセンターや証券会社を中心に、音声認識システムや文章を音声合成する装置などを導入してきた。新製品開発の経緯は「サービス向上のためにオペレーターの顧客対応を客観的にチェックしたいという要望が多かった」(ボイスソリューション事業部 執行役員 事業部長の横内一仁氏)としている。

 価格は、1サーバ当たり250万円から。初年度で1億円の売り上げを目指す


 価格は、1サーバ当たり250万円から。初年度で1億円の売り上げを目指す
(2007.12.29/ITmediaエンタープライズ)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-29 19:30 | インターネット総合  

<家庭用ゲーム機>国内販売額が過去最高を更新







 07年の家庭用ゲーム機の国内販売額が2年連続で過去最高を更新し3000億円を超える見通しになったことが、ゲーム誌大手、エンターブレインの集計で分かった。任天堂の「Wii(ウィー)」、ソニーの「プレイステーション3(PS3)」など新型ゲーム機が出そろい、市場が活性化した。

 06年は任天堂の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」が大ヒットし、販売額は2619億円に達したが、07年はさらに勢いを増し、12月16日時点で2986億円に上った。最終的には3000億円を上回る見通しだ。

 ゲーム機別では、Wiiの販売台数が320万台に達し、PS3(110万台)、マイクロソフトの「Xbox360」(24万台)を圧倒した。

 年末商戦でソニーは新モデルで低価格のPS3を投入し、PS3は11月にWiiを抜いて月間ベースで初の首位に立った。だが、12月に入るとWiiが首位を奪い返した。体重計機能が付いたボードに乗って運動を楽しむ「Wiiフィット」など新発売したゲームソフトが人気を集めた。

 一方、ゲームソフトの販売額は16日時点で3285億円で、最終的に過去4番目の水準だった06年(3638億円)と同程度になりそうだ
(2007.12.28/毎日新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-29 12:59 | インターネット総合  

携帯電話契約数 1億件超へ



通信各社で作る電気通信事業者協会のまとめによりますと、携帯電話の契約数は、先月・11月末の時点で9997万件余りに上り、年末商戦向けの新しい機種が出そろった今月末には1億件を超えることが確実になっています。昭和62年にサービスが始まった携帯電話は、通信速度の高速化やインターネット接続の普及などに伴って契約が急拡大し、ちょうど20年で1億件を超えることになります。ただ、契約の伸びはこのところ小幅になっているうえ、来年春にはアメリカの娯楽大手「ウォルト・ディズニー」がソフトバンクから回線を借りて日本の携帯市場に参入する方針を打ち出すなど、競争環境は一段と激しさを増す見通しです。携帯各社は、パソコンに近い機能を持つ端末を企業向けに売り込んだり、割安な通信料金を掲げて2台目の需要の掘り起こしをねらったりするなど、新たな取り組みを強めており、利用者のニーズをどこまでとらえきれるかが厳しい競争を勝ち抜く鍵になりそうです。(2007.12.29/NHK)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-29 12:12 | 周辺機器  

東芝、1.4兆円で2工場・フラッシュメモリーの生産能力4倍に

 東芝は主力半導体のフラッシュメモリーで国内に2工場を新設する。2009年度から相次ぎ生産を始める計画で、総投資額は提携先の米サンディスクと合わせて5年程度で計1兆4000億円にのぼる。東芝は今秋、携帯電話用などに需要が急増している同メモリーの新工場を稼働させたばかり。大規模工場をさらに2つ設けて生産能力を一気に現在の4倍に拡大、同メモリーで世界トップの韓国サムスン電子を抜き、首位獲得を狙う。

 東芝は半導体、原子力発電、パソコンなどデジタル製品の3事業に経営資源を集中。非中核事業は売却を進めており、「選択と集中」戦略をさらに加速する
(2007.12.29/日本経済新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-29 09:29 | 周辺機器  

<YouTube>動画の人気ネタを渋谷109前で披露 「ネタバトル」イベント




 無料動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」日本版は28~30日の3日間、サイト上で話題を呼んだネタをライブで披露する「YouTubeネタバトル-今年最後のネタ祭り-」を東京・渋谷の109前イベントスペースで開催。28日のオープニングセレモニーでは、男性2人組のパントマイムユニット「が~まるちょば」や女性4人組アイドルグループ「エレガールズ」、女子小学生ダンサーの「ストロングマシン2号」が歌やダンスを披露した。



 「ネタバトル」には、YouTubeの「おすすめ動画」に紹介されたネタの中からライブで披露できるグループ約30組が登場し、1組5~20分のパフォーマンスを繰り広げる。「が~まるちょば」は手品を交えたコントで観客を楽しませ、ピンク色のエレベーターガールの制服でそろえた秋葉原で人気の「エレガールズ」はテーマソングを披露。「ストロングマシン2号」は、スローモーションやロボットダンスを取り入れた独自のアニメーションダンスで観客の目をくぎ付けにした。

 群馬県在住の小学6年生、ストロングマシン2号さんは「1号」のお父さんとダンスの動画などをYouTubeで見て楽しんでいるといい、「友達が私の動画を見て『すごいね』『いつも見ているよ』と応援してくれています」とうれしそう。今後は「ダンスを続けながら、絵を描いたり、写真を撮るのも好きなので、クリエーティブな仕事がしたい」と夢を語った。

 ステージ横のブースでは無料でパソコンとデジタルカメラを貸し出し、同イベントを撮影した映像をすぐにアップロードする「体験コーナー」を設置。イベントを主催するグーグルの馬場康次シニアマーケティングマネジャーは「見るだけでなく、自分で撮った動画を公開するなど、ユーザーにはもっとYouTubeに積極的に参加してほしい」とイベントの狙いを話した。

 イベントは3日間とも午後2時~8時まで1時間おきに開かれ、1回に3~4組のパフォーマーが登場する
(2007.12.29/毎日新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-12-29 01:39 | インターネット総合