シャープ、液晶TV海外で苦戦、米で大画面振るわず
シャープが液晶テレビの海外販売で苦戦している。海外での採算は「欧州でトントン、米国で赤字」(佐治寛副社長)。大画面化が期待ほど進展せず、価格下落が直撃し、「日本で稼いで、なんとかしている」(同)状況だ。好調な国内販売と対照的な海外販売の収益改善が急務となっている。
07年10―12月期の国内販売は台数で前年同期比43%増の258万台、金額で32%増の2548億円と好調に推移した。一方、米国では誤算が続いた。売れ筋サイズの中心が32型となり、期待した大画面化が思いのほか進まなかった。さらに、下げ止まり感が出てくると見ていた32型の販売価格が37型同様に15%程度下落。価格競争に巻き込まれ、収益が悪化した。
年間販売計画について佐治副社長は「(900万台の)近くにはいくだろう」と台数目標の達成で慎重な見方を示した。
(2008.2.4/日刊工業新聞)
by fbitnews2006-6 | 2008-02-04 15:42 | 周辺機器