ソフトバンク、基幹網をIPで統合-独自に“次世代ネット”

 ソフトバンクは携帯電話、固定電話、固定インターネットサービスなどすべての通信サービスを統合する基幹網の構築に着手する。別々に構築している基幹網をインターネット・プロトコル(IP)で統合。網構築コストを軽減しながら将来の通信量の増大に対応する。固定と携帯の融合サービス(FMC)提供も容易になる。これらはソフトバンク版次世代ネットワーク(NGN)の取り組みといえ、3月からNGNを商用開始するNTTに対抗する狙いもある。
 まず08年度に携帯電話の基幹網のIP化を進め、そこに他の通信サービスの基幹網を統合、集約していく。ソフトバンクは2年程度で統合を完了させる方針だ。
 携帯電話は基幹網部分のIP化に加え、09年度には基地局網部分のIP化も進める。同時に一つの基地局でカバーするエリアを細かくするセル化にも取り組む。基地局までの物理回線は、NTT東西地域会社や電力系通信事業者の光ファイバー回線を調達して対応する。
 ソフトバンクはソフトバンクテレコムの固定電話、専用線サービスとヤフーBBの非対称デジタル加入者線(ADSL)サービスの基幹網についてはすでに統合済み。これを新たに構築する携帯電話の基幹網と統合することで、統合作業を完了させる。
 基幹網の統合でコンテンツ(情報の内容)やサービスを提供する基盤となるサービスプラットフォームを単一で運用することが可能となり、携帯電話向け、固定電話向け、パソコン向けなどアクセス回線や端末にこだわらずに柔軟に提供するサービスを組み立てることができる。網構築コストや運用コストも軽減する。また次世代IPプロトコル「IPv6」への移行や、品質制御機能「QoS」の提供なども進める。
 一連の取り組みはソフトバンクによる「NGN戦略」に位置づけられる。ただ、ソフトバンクはNGNという表現はあえて使わず、独自のサービスを前面に打ち出す形でIP化を推進する。
(2008.2.1/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2008-02-01 14:30 | インターネット総合  

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