日中韓、次世代ネット接続の国際相互実験で合意


 日本、中国、韓国は次世代ネットワーク(NGN)の国際相互接続実験の実施で合意した。3国の官民が協力し3月にも実際に回線を接続し、高品質映像が確実に送受信できるかを検証する。NGNを国際間で相互接続するのは世界初。3国は実験を踏まえ、国際電気通信連合(ITU)にNGNの映像配信技術(IPTV)の国際規格として共同提案することでも一致。市場の拡大が期待されるIPTVで世界を主導するための協力体制を固める。
 実験は日中韓の通信を所管する政府系機関、研究所と通信事業者、通信機器メーカーの代表が実施する。日本からは情報通信技術委員会やNTT、KDDI、NEC、富士通などが参加。韓国、中国も国を代表する通信事業者、メーカーが参画する。
 回線は日本がKDDI、中国は信息産業部電信研究所、韓国は電子通信研究院が提供。そこに3国の通信機器メーカーが設備を持ち寄って相互接続し、映像や音声が品質を維持した状態で送受信できるかを調べる。
 NGNはインターネット・プロトコル(IP)技術を用いて、高速で高品質、高信頼な通信を行うもの。各国が開発にしのぎを削っている。
 NGNの最初の国際規格であるIP電話は欧州企業の主導で決定した経緯がある。今回、日中韓は次に標準化が予定されているIPTVでアジアが主導権を握ることを狙いに手を組んだ。IPTV技術は世界で乱立状態にあり、1国でITUに規格を提案してもまとめることは困難な状況にある。
 そこで世界に先駆けて3国が規格をまとめて共同提案することで、標準化作業で優位に立てると判断した。相互接続実験で規格が実用に耐えるかを実際に検証する。
国際標準化が実現すれば、世界中のテレビやパソコンでNGN回線や高速インターネット回線を介して映像視聴が楽しめるようになる。市場規模は数十兆円にも拡大すると期待されている。
(2008.1.31/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2008-01-31 09:34 | インターネット総合  

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