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45ナノ新型Core 2 Duo解禁直前――深夜販売に並ぶべきいくつかの理由






古田雄介のアキバPickUp!:1月20日の0時から新型Core 2 Duoがいよいよ発売される。「じゃんけんに勝てば500GバイトのHDD」「88GTが7980円」「22インチワイド液晶が当たる」など、深夜販売に参加するショップは、赤字覚悟の出血大サービスを用意している。

●「意外と品薄」――新型Core 2 Duoは初回入荷を逃すと待たされるかも

 今週末の1月20日0時から、45ナノメートルで製造した新型Core 2 Duoの販売が始まる。これにともない、前日の19日夜から深夜販売を決行するのは、TSUKUMO eX.とフェイス カスタム館、T-ZONE.PC DIY SHOP、ツートップ秋葉原本店、ドスパラ秋葉原本店の5ショップだ。また、金曜日の時点で「もしかしたらやるかも」と話すショップもあり、当日シャッターを開ける店舗がまだ増える可能性もある。

 深夜販売の主役は新型のCore 2 Duo。具体的な価格は直前まで明かされないが、Core 2 Duo E8500/E8400/E8200の3モデルが発売される見込みで、一番人気と言われるE8400は「3万円を切る価格」(某ショップ)で出回りそうだ。なお、新型Core 2 Duoはリテールパッケージのデザインが変更されており、Core 2 Duoのパッケージデザインはこれで3代目になる。

 今回の深夜販売は、各店舗が普段以上に魅力的な特価品やイベントを用意しているのが目立つ。特に店員さんのやる気がみなぎっていたのは、ツートップ秋葉原本店だ。同店は深夜販売でCore 2 Duo/Quadの購入者を対象にじゃんけん大会を実施。店員さんとのじゃんけんに勝つと500GバイトのHDDが、引き分けだと320GバイトのHDDがそれぞれ先着30名に、負けても4GバイトのUSBメモリが先着20名に進呈されるという。

 店員さんは「思いっきり赤字ですよ。でも、祭なんだから盛り上げていかないと!」と興奮気味に語っていた。

 加えて、ツートップ秋葉原本店は、T-ZONE.PC DIY SHOPとのコラボレーション企画も用意している。アキバイベントでおなじみのカフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原本店で、お笑いタレント・若井おさむ氏をゲストにしたトークやプレゼント抽選会を行う。19日に両店舗で4500円以上の買い物をすると特製のスタンプカードが渡され、スタンプを増やすことでさまざまな特典がもらえるという仕組みだ。

 系列会社の異なるショップのコラボレーションはめずらしいが、ある店員さんは「CPUの代理店が同じだったから実現しました。もともと近所ですし、インテルからの後押しもあったので、よしやろうって」と語る。

 そのほかにも、TSUKUMO eX.は“神様”ことインテル天野氏とライター高橋敏也氏のトークショーや、22インチワイド液晶が当たる抽選会などを予定。ドスパラ秋葉原本店では声優の古谷徹氏によるイベントを行うなど、当日はアキバとゆかりが深い有名人が多数見られそうだ。

 特価品も豪勢で、T-ZONE.PC DIY SHOPがGeForce 8600 GT搭載カードを7980円(10枚限定)で提供すれば、フェイス カスタム館も最大1TバイトのHDDが当たるサイコロゲームを行う。これらの景品や特価品を見ると、取材のために列に並べないのが悲しくなってくる。

 一方、贅沢な企画が目白押しの深夜販売だが、各ショップが予想する集客数は50~100人とかなり控えめだった。その背景には、CPUの入荷数が当初の予定より少ないという事情が見え隠れする。

 深夜販売時にケタ違いの在庫数を誇るTSUKUMO eX.でさえ、整理券の配布枚数はE8500が15枚、E8400が80枚、E8200が5枚と少ない。そのほかのショップも「全部あわせて50個入ればいいほうだね。初回入荷も少ないけど、再入荷も遅れるというウワサがある。欲しい人は早めに動いたほうがいいでしょう」と語っている。

 1月19日の秋葉原は、数の限られた新型Core 2 Duoと豪華な景品を求めて、真冬の寒空の中、黙々と並ぶコアなユーザーの行列が見られそうだ。

●3プラッタ1TバイトHDDと、ASUSTeKのOC向けマザーに熱い視線

 今週の金曜日から、サムスンの1TバイトHDD「Spinpoint F DT HD103UJ」が複数のショップの店頭に並んでいる。価格は3万円強で、在庫は少数だ。

 Spinpoint F DT HD103UJは、サムスン製HDDでは初の1Tバイトモデル。1枚あたり334Gバイトのプラッタを3枚内蔵しており、250Gバイトプラッタを採用しているほかメーカーの1Tバイトモデルよりも記録密度が高い。

 BLESS秋葉原本店は「記録密度の高さはアクセス速度の高速化につながります。微妙な差を気にする人もいるので、最初のうちは人気と供給不足で品薄な状態が続くと思います」と語っていた。

 現在、さらに品薄となっているハイスペックモデルは、ASUSTeKのマザーボード「Striker II Formula」だ。1月第2週の週末に登場したものの、瞬く間に売り切れ、取材当日の金曜日に確認できたのは、クレバリー1号店にあった1枚のみ。価格は4万5118円だ。

 Striker II Formulaは、3-Way SLIに対応する「nForce 780i SLI」チップセットを搭載した2枚目のマザー。PCI Express x16(2.0)スロットを3基備え、1月20日から発売が始まる新型Core 2 Duoもサポートしている。

 クレバリー1号店は「高価なので手を出す人は少ないと思うけど、週末には確実に売れるでしょう。買う人ですか? バリバリのオーバークロッカーですね」と話す。

●「狭いところを突いてくるよね」AMD陣営からもコンスタントに新製品

 今週の木曜日、AMDからTDP65ワット版では最上位となる「Athlon 64 X2 5400+」が登場した。価格は1万5000円弱で、在庫は潤沢だ。

 今回登場したAthlon 64 X2 5400+は、動作クロック2.8GHzで、512Kバイト×2個の2次キャッシュを搭載している。入荷したUSER'S SIDE秋葉原本店は「AMDは低消費電力志向のユーザーに昔から人気があります。今回のモデルも、待っていたという人はいないまでも、好調に売れそうですね」と語る。

 また、グラフィックスカードでも、AMD系の新製品が一部で注目を集めていた。Sapphireの「ULTIMATE HD3850 512M」で、価格は3万円前後。在庫はやや少数だ。

 ULTIMATE HD3850 512Mは、Radeon HD 3850を搭載したPCI Express x16タイプのグラフィックスカードで、独自のファンレスクーラーを搭載している。フィンは基板の裏側にあり、2段分のスロットを占有する。

 AMDの新GPUは、GeForce 8800 GT/GTS搭載カードに比べると排熱の問題が少ないと評価されているが、ファンレスモデルとなれば話は別。さすがに手を出すのに慎重になる人が多いという。クレバリー1号店は「RADEON HD 3850にもなると、ファンレスはちょっと無理がありそう。ケース内の空冷をしっかり設計すれば大丈夫ですが、初心者が使いこなすには少しハードルが高いかもしれません。人気のGPUなので注目度は高いですが、多くの人が様子見している状況ですね」と語る。

 ただ、こうしたきわどいアイテムを待っていた人もいる。あるショップの店員さんは「さすが狭いところを突いてきますね。この調子で2008年も尖り続けてほしい」と、AMDに対する屈折した愛情を語った。

●5000円以下でお得な気分になれるCPUクーラー&外付けHDDスタンド

 今週の木曜日、サイズのCPUクーラー「ZIPANG」が複数のショップに入荷した。価格は5000円弱で、在庫は潤沢だ。

 ZIPANGは、直径13.9センチの大型ファンを搭載したCPUクーラーで、LGA775とSocket AM2/940/939/754/478に対応する。クアッドコアCPUもサポートする強力な冷却性能が特徴だ。

 大型CPUクーラーといえば、装着できるマザーを選ぶ印象があるが、「(ZIPANGは)上部が張り出した構造なので、意外と干渉するマザーは少ないようです。干渉するとしたら、マザーよりもPCケースでしょう。電源ユニットベイに当たらなければ問題なしです」(TSUKUMO eX.)という。ファンを低速回転させて、静音マシンを構築できるとあって、初日から好調に売れているそうだ。

 また、金曜日にはT-ZONE.PC DIY SHOPに、センチュリーの外付けHDDスタンド「裸族のお立ち台(CROSEU2)」が入荷した。価格は4580円。

 最新の「裸族のお立ち台」は、USB 2.0に加えてe-SATA接続に対応しているのが特徴だ。「ホットプラグには対応していませんが、HDDの着脱でリムーバブルドライブのような使い方ができますよ。e-SATA接続なので起動ドライブにすることもできるし。ストレージをすべて外付けにして、超小型マシンを作るなんて遊びもね」と、スーファミPCの製作者として知られるT-ZONE.PC DIY SHOPの森田氏はうれしそうに語っていた。

(2008.1.19/+D PC USER)

by fbitnews2006-6 | 2008-01-20 14:55 | 周辺機器  

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