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出会い系サイトの実態 「18歳女性」の遊び相手募集に1時間で返信138件




 「援」「○できる人募集」「(金額は)2~、ホ別1」…。出会い系サイトでは、こうした援助交際を婉(えん)曲(きよく)に誘う書き込みを大量に目にする。警察庁の委託を受けた「社会安全研究財団(社安研)」が、出会い系サイトの実態を把握するために「18歳女性」を名乗って2つの大手サイトに遊び相手を求める書き込みをしたところ、1時間に138件もの返信があり、うち46・4%に当たる64件は援助交際を求める内容だったという。

 警察庁の推計では、現在ネット上に存在する出会い系サイトは約5000。青少年が簡単に買春やわいせつ事件の被害者になり得る危険が、ネット社会のどこにでも口を開けていることが分かる。

 社安研が昨年1月から2月にかけて10都道府県の中学2年と高校2年の女子生徒約3080人を対象に実施した調査によると、7・9%に当たる244人が「出会い系に接続した経験あり」と回答している。

 調査結果などから、少女が書き込んだこうした1件1件に、短時間のうちに男性からの膨大な返信が寄せられている実態が浮かぶ。

 警察庁のまとめでは、児童買春の被害の約半数が、出会い系サイトを利用していた。こうした調査結果から、警察当局は、青少年が出会い系にアクセスできない環境を確保することが必要だとして、フィルタリングの積極導入を進めている。しかし、昨年1月に総務省が実施した調査によると、子供の携帯電話に「フィルタリングサービスを利用している」と答えた保護者は4・2%にとどまり、その後も利用者数の伸びは鈍いという。

 被害児童数が1278人に上った平成15年に施行された出会い系サイト規制法は、17年には1061人まで被害児童数を減らす効果があったが、18年には1153人と増加に転じた。

 研究会の提言がサイト規制法に罰則や、悪質業者の「退場」など厳しい対策を盛り込んだのは、児童にとっての出会い系サイトをめぐる危険な実態を反映したものとみられる。
(2008.1.18/産経新聞)

by fbitnews2006-6 | 2008-01-18 12:18 | インターネット総合  

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