「もう元旦も休めないっす」――アキバの正月シーズンは絶好調



1月4日のPCパーツショップ密集地。ショップの紙袋を持った人が普通の休日よりも多かったのが印象的だ 写真:ITmedia Copyright(c) ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


古田雄介のアキバPickUP!:正月休みを返上するショップが年々増えており、2008年のアキバは連日大にぎわいを見せている。さすがに新製品はほとんどないが“おいしい”商品を多数発見した。

●福袋が乱れ飛ぶ三が日――“アキバの初売り”が根付く

 一昔前まで、アキバの年末年始はシャッター通りに近い状況になったが、最近は三が日に店を開けるのが常識になり、無休で営業するショップも増えている。これにともなって客足も伸びてきており、取材時も店員さんに話しかけるのが申し訳ないほど大勢の人がつめかけたショップが多かった。元日から営業しているツートップ秋葉原本店は「3日まではもっと多かったですよ。アキバの初売りがお客さんに定着した結果だと思います。もう今後は元旦、休めないですね」とうれしそうに語る。

 “アキバの初売り”で象徴的な存在といえば、PCパーツを詰め込んだ福袋だ。先のツートップ秋葉原本店では、5万円からのPC組み立てキット福袋などを用意していたが、初日からストックを追加で作るほどの好評を博したとのことで、3日までに完売。クレバリーの“不幸袋”も営業開始の2日から飛ぶように売れた。3日に営業初日を迎えたパソコンショップ・アークも、ジャンク品を詰め込んだ“パンドラの箱”が「開店から30分で売り切れました。昨年までとは勢いが違いましたね」という。

 福袋こそ用意していないものの、2日から営業しているT-ZONE.PC DIY SHOPも「三が日は予想以上にお客さんに来ていただきました。今年は例年になく好調ですね。よいスタートダッシュが切れたと思います」と語っている。このように、PCパーツショップ密集地付近のショップは、「例年以上に好調」という感触を持っているようだ。

 一方、中心地から多少離れた場所にある高速電脳が「いつもと同じかな。昨年はGeForce 8800 GTが大ヒットしましたが、その勢いが年末年始まで続かなかった印象です。不調というわけではないですけどね」と語り、TSUKUMO eX.も「例年どおりです」と評価するなど、エリアによって多少の温度差が感じられた。

 なお、福袋を買うには出遅れ感があるものの、今年のPC USERを占う意味も込めて、PCパーツの中古品とジャンク品で有名なアキバ パレットタウンの3000円福袋を購入してみた。「今年で3年目になります。あまり宣伝していないので、分かる人が買っていく感じですね。運試しにどうぞ」と店員さん。

 さっそく中身を開けると、有線マウスや外付けのDVD-RAMドライブ、無線LANルーターなど、比較的実用性の高いアイテムが入っていた。個人的には、Windows XPを使い続けているため、XPチューニングソフト「XP turbo II」が一番の収穫。一方、PCと関係ないのに袋の中で場所をとっていた「魔法陣グルグル」などのお面が一番の廃棄候補となる。

 当たり外れが激しいという点は無視し、トータルでヒットの多い一年になる、と受け取っておきます。

●年末年始のヒット商品は、やっぱりGeForce 8800 GTカード

 アキバのパーツショップ全体で見れば、年末年始は例年以上に好調だったようだ。その原動力となったヒット商品をみていこう。

 多くのショップが主役に挙げたのは、GeForce 8800 GTを搭載したグラフィックスカード。特に人気が高かったのはASUSTeKの「EN8800GT/G/HTDP/512M R2」。2スロット占有の独自ファンを搭載したモデルで、通常は3万7000円前後で売られている。TSUKUMO eX.は「Windows Vistaが登場してから、ゲーマーでなくてもグラフィックス性能を気にする人が増えました。リファレンスデザインのGeForce 8800 GTカードは排熱に不安がありましたが、大型クーラーを搭載したモデルは安心してすすめられますね。特にブランド力でASUSTeK製品に人気が集まっています」と語った。

 そのほかにも、12月から引き続いて、GeForce 8800 GTSとRADEON HD 3870搭載カードを挙げるショップが多く、グラフィックスカードの売れ行きがアキバの活況を支えている現状が垣間見られた。

 マザーボードではギガバイトの「GA-P35-DS4」など、Intel P35 Express搭載モデルが人気だった。BLESS秋葉原本店は「2万円前後の価格でハイエンドな構成のマシンが組めるのが魅力。年末年始は遠方からアキバへ来た人にも好評でした」と語る。

 一部のショップでは冷却系アイテムが脚光を浴びていた。T-ZONE.PC DIY SHOPの3階で目立っていたのは、ザルマンの水冷キット「リザレーター2」だ。「しばらく低調だったのですが、年末年始に突然売れ出して、在庫が足りるかと冷や冷やでした」とのこと。また、高速電脳では12月後半に登場したこともあって、サイズのファンコントローラー「KAZE MASTER」の売れ行きが伸びたという。

●狙いめの正月キャンペーン

 福袋を入手するのは難しいが、今週末にも正月キャンペーンを続けるショップは多く、特価品を購入できるチャンスは残っている。1階にMSIの“おみくじマシン”を設置しているT-ZONE.PC DIY SHOPは「少なくとも1月6日までは特価品を出します。多少品薄にはなると思いますが、7日以降は代理店が動き出すので在庫は潤沢になるでしょう。そうしたら、次は成人式キャンペーンです。1月前半は1年でも有数のキャンペーン集中月ですよ」と話していた。

 そのT-ZONE.PC DIY SHOPは、売れ筋のP35マザー「P5K-E」を1万5980円で販売中だ。「通常売価は1万9800円です。年末年始に150枚以上売れたヒット商品ですが、大量入荷しているので週末も売り切れることはないでしょう」とのこと。1月6日までは特価で売り続ける。

 BLESS秋葉原本店は、リードテックのTVキャプチャボード「WinFast PVR2000」(実勢価格1万円弱)を、限定50枚のみ2980円で提供する。「アナログ放送の停波までにはあと3年ありますから、PCパーツとして考えればまだまだ現役です。その後もアナログキャプチャとして使えますしお得ですよ」とプッシュする。

 そのほか、1月4日から営業を始めたUSER'S SIDE秋葉原本店が6日まで大特価セールを開催。DDR2-800の4Gバイトセット(2Gバイト×2本)を7980円で提供するなど、狙いめの商品を多数用意している。4日からのスタートとあって、在庫切れの心配が少ないのもポイントだ。

●「箱が欲しいという人が多いのですが……」――年末にPhenom Ultimate KIT

 12月31日から、TSUKUMO eX.の店頭にCFDの「Phenom Ultimate KIT」が並んだ。価格は7万9800円で、在庫は少数だ。

 Phenom Ultimate KITは、Phenom 9600とDFI製マザー「LP UT 790FX-M2R」、2GバイトのDDR2-1066メモリ「FSX1066D2C-K2G」をパッケージした3点セット。現行最高性能のAMD 790FXチップセットとPhenom 9600の性能を味わえる構成だ。それぞれを単品でそろえると8万円台前半となるため、キットで購入したほうが数千円安くなるうえに、オリジナルの箱もついてくる。

 しかし、まだ購入するユーザーはいない様子だ。「大きな箱が目立つので注目はされていますけど、気軽に手を出せる価格ではないですからね。箱だけ欲しいという人もいますが、もちろん断っています」(TSUKUMO eX.)という
(2008.1.6/+D PC USER)
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by fbitnews2006-6 | 2008-01-07 04:47 | インターネット総合  

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