ニンテンドーDS “1人1台”へ布石 アニメ・書籍…広がる用途




 2000万台。任天堂が04年12月に発売した携帯型ゲーム機の「ニンテンドーDS」は、国内市場で過去のゲーム機を上回るスピードで普及した。ゲームという概念を超えたソフトの投入が、子供から高齢者まで幅広い世代に「DS」を手に取らせた格好。これからも続々と新機軸のソフトが登場し、願望にしている“1人1台”の実現へと業界を引っ張る。

 ■携帯より操作簡単

 「最強・最小・最大が目標だ」-大日本印刷(東京都新宿区)とコンテンツ配信のam3(東京都港区)が11月29日に東京・品川で発表した「DSビジョン」は、ゲーム機の「ニンテンドーDS」上で再生して楽しむアニメーションや書籍といったコンテンツを配信する新サービス。am3の澤居大介専務は、世界最大規模に普及している「DS」をプラットフォームに行うサービスが「日本最大のコンテンツ配信事業になる」と自信をのぞかせた。

 音楽も映像も携帯電話上で楽しめる時代だが、画面サイズの大きさや操作の簡単さではゲーム機に軍配があがる。am3では早くからここに着目。「DS」の前に任天堂が発売した「ゲームボーイアドバス」上で、メモリーカードの「スマートメディア」に収録したアニメなどのコンテンツを再生して楽しむサービスを展開して来た。

 ここで培ったノウハウと、記録したコンテンツの著作権を保護し、流出しないようにする技術が、「DSビジョン」では”最強”のプラットフォーム上で発揮される。使用するのは「マイクロSD」と呼ばれる極小のメモリーカード。ネットからパソコンにダウンロードしたコンテンツを「マイクロSD」に移し、これを「DS」専用ソフトと同型のアダプターに入れて「DS」本体に差し込むと、ゲーム機上で写真やアニメーションを見たり、本を読んで楽しめる。


 システムは整っても、肝心のコンテンツがそろわなければ意味がないが、ここに協力するのが大日本印刷だ。80年代から出版社と協力してデジタルコンテンツ作りを手がけてきた実績を活かし、コンテンツの供給を働きかけたり、自身が持つ美術系のコンテンツを提供して、ラインアップの充実を目指す。「DSビジョン」参入に際してam3を子会社化したほど、コンテンツ配信にかけている。3月の事業スタート時で300タイトルを用意し、08年度中に1000タイトルまで増加。2010年度では1万タイトルを揃え、2000万件ダウンロード数と100億円の売上げを目指す。

 ■福岡発 大ヒット

 2本あわせて144万本。ゲーム会社のレベルファイブ(福岡市中央区)が「DS」向けに開発・発売している「レイトン教授」シリーズの販売本数だ。出版界でブームとなった多湖彰・千葉大名誉教授の「頭の体操」をベースに、ミステリ仕立てのストーリーを追いながら出題される「ナゾ」を解いていく内容が人気となり、2月発売の第1弾「レイトン教授と不思議な町」は70万本の出荷を記録した。11月29日に登場した「レイトン教授と悪魔の箱」は最初の出荷でこれを上回り、年末までにシリーズ合計で200万本の出荷を目指している。

 第3弾「レイトン教授と最後の時間旅行」の制作も決まり、漫画や映画などのメディアミックスも進行中。スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」シリーズを開発してディベロッパーとして評価されていたレベルファイブだが、パブリッシャーを目指した第1弾タイトル「レイトン教授と不思議な町」の大成功が、福岡のソフト会社を一躍、日本の有力ゲーム会社へと押し上げた
(2007.12.6/フジサンケイ ビジネスアイ)
[PR]

by fbitnews2006-6 | 2007-12-06 16:00 | 周辺機器  

<< 「ゴキブリ揚げた」mixi日記... <総務省>通信・放送法制統合へ... >>