NTT、来夏にも次世代ネット活用した放送配信サービス開始


NTTは次世代ネットワーク(NGN)の通信インフラを活用して、BSデジタル放送をインターネット・プロトコル(IP)技術で加入世帯に配信するサービスを08年夏にも始める。実現に向けNHKやWOWOWなどBSデジタル放送を行う放送局と再送信に関する協議を開始する。また、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)とは放送番組を光回線で直接送信する協議を始める。放送事業でのNTTの影響力が強まることは必至とみられる。
NTTは08年3月に始めるNGN商用化で、まず地上デジタル放送のIP同時再送信とCS系多チャンネル放送サービスを提供する。NGNと光回線の構築はNTT東西地域会社、放送サービスはNTTコミュニケーションズが提供する。
放送サービスはNGNの主力サービスと位置づけている。BSデジタルの再送信を手がけるのは、競合関係にあるCATV局と同等の放送サービスをそろえなければ対抗できないと判断したため。
また地デジ再送信は原則無料で行う。放送サービスで収入増をはかるには、多チャンネル放送に加え、BSのNHKやWOWOW、スター・チャンネルなどの有料放送を追加することが有効という側面もある。
一方、スカパーとはCS系多チャンネルサービスのための放送番組を、CS衛星を経由せずにスカパーから光回線で直接NTTコムの配信センターまで伝送することを検討している。CSは降雨などで画質が劣化する場合があるのに対し、光回線経由は安定した画質が得られ、放送の遅延時間も少ないため。
一連の取り組みでNTTのNGNに加入する世帯は、光回線経由で大半の放送サービスを安定した品質で視聴できアンテナも撤去できる。
NTTは現在も複数の放送サービスを手がけるが加入者が少なく苦戦している。しかしNGN商用化で一気に攻勢をかける方針。当面はCATVを後追いする立場だが、2010年度には全国約2000万世帯でNGNの提供が可能になる見込み。将来放送サービスでもNTTが大きな力を持つと見られ、通信放送融合が加速しそうだ。(207.11.20/日刊工業新聞)
[PR]

by fbitnews2006-6 | 2007-11-20 11:40 | インターネット総合  

<< Amazon、ワイヤレス機能つ... DeNA、携帯メールから贈答品... >>