「Photoshop Express」ベータ版は年内に--アドビ幹部が明らかに




Adobe Systemsは、オンライン版画像編集ツール「Photoshop Express」のベータ版を年内には公開することを明らかにした。また、正式版は2008年に予定されていることを述べた。

 Adobe Creative SolutionsのシニアバイスプレジデントJohn Loiacono氏は、「2007年末までにはベータ版が用意できると思っている」と、当地で開催のデジタル画像カンファレンス「6sight」で述べた。また、2008年には同オンラインサービスを「一般提供したい」と付け加えた。

 Loiacono氏は、インターネット接続されたAdobeサーバで動作するPhotoshop Expressをデモすると述べた。しかし、同サービスが一般に公開される場合、ShutterflyやPhotobucketのようなパートナー経由で利用可能となるだろうと同氏は述べた。

 当然ながら、Picnikのオンライン写真編集ツールを使用することを10月に発表しているFlickrについて、Loiacono氏は何も言及しなかった。

 Photoshop Expressは非常に重要なプロジェクトだ。Adobeのスケジュールは、その影響が短期的であるとともに、非現実的なものでないことを示している。

 Adobeにとって同プロジェクトは、箱に入ったソフトウェアを販売する企業から、豊かさを増すインターネット上の体験においてサービスを提供する企業へと変わるための手始めとなる。そして、このことは、高い評価を得ているPC用ソフトウェアのブランドをネットワークに拡大するリスクを企業が負うようになってきているほど、インターネット技術が成熟していることを示唆する。

 Photoshop Expressは、名前から分かるように、Photoshopの完全版や、ホビー向け製品「Photoshop Elements」とは異なる。Photoshop Expressは、ハイエンド製品を既に使用している企業よりむしろ、一般ユーザーに広くリーチすることを目的としている。Photoshop Expressの機能


 Loiacono氏は、Photoshop Expressのいくつかの機能を、Flashエラーメッセージを2~3回しか表示させずにデモした。同氏は、グループから編集を施す写真を選び、赤目除去、切り取り、色調調整を試すとともに、修正ブラシを用いて肌の吹き出物を除去し、赤いスポーツカーの色をさまざまに変更してみせた。

 デモでは、Photoshop Expressの機能のうち、比較的限られたものしか披露されなかった。最上層のメニューとしては、Quick fix(クイック修正)、Tuning(調整)、Fun(お楽しみ)の3つがあった。

 「Fun」オプションには、色の変更がある。Loiacono氏は赤いスポーツカーの色を青、紫、緑に変更して、この機能をデモした。他のオプションとしては、huge(拡大)、black-and-white(白黒)、distort(歪み)、sketch(点描)、tint(濃淡をつける)がある。

 「Quick fix」オプションには、切り取り、回転、吹き出物除去、赤目除去、自動修正、シャープがある。「Tuning」オプションには、white balance(ホワイトバランス)、exposure(露光)、highlight(ハイライト)、fill light(フィルライト、光を当てる)、saturation(彩度)、soft focus(ソフトフォーカス)がある。Computational Photography

 またLoiacono氏は、Adobeなどの企業がComputational Photography(CP)と呼ぶ技術についても少し言及した。写真術とコンピュータを組み合わせ、どちらか一方のみでは実現できないような機能を実現する技術である。

 デジタルカメラにおいては、カメラ自体の内部で何らかの計算がすでに実行されているが、Loiacono氏は、それ以上の機能が今後登場すると述べた。

 例えば今日では、被写体にフラッシュで光を当てた写真と自然光の背景で撮った写真という、露光の状態が異なる2枚の写真を組み合わせることが可能である。このような2枚の写真の合成が処理の初期段階で実行されるため、後で写真の現像結果に対して不満が生じることがなくなると同氏は述べた。

 Loiacono氏は、「つまり、カメラで2枚の写真を撮影し、カメラ内部で処理し、希望する出力を得ることができるような環境へと移行している」と述べた。

 また同氏は、静止画像を単一のパノラマ画像へとつなぎ合わせる様子を示した別のビデオを披露した。アフリカの滝の全体風景を撮影したビデオが、同じ滝に対するワイドなパノラマの画像に変換され、ビデオのそれぞれ別々のフレームから取り出されたにもかかわらず、映像全体を通して水が流れていた。

 さらに同氏は、コンピュータが効率的に映像の3次元モデルを作成できるように同時に撮影された複数の画像を処理するAdobeのライトフィールドカメラに対する取り組みについても披露した。

(2007.11.9/CNET Japan)
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by fbitnews2006-6 | 2007-11-09 17:22 | インターネット総合  

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