エルピーダ、DRAM増産-サムスン抜き首位へ

 エルピーダメモリはパソコンやデジタル家電の記憶素子に用いられるDRAM(記憶保持動作が必要な随時書き込み読み出しメモリー)の生産能力を約10%引き上げる。直径300ミリメートルウエハー換算での生産能力を子会社の広島エルピーダメモリ(広島県東広島市)で当初計画比5%向上、台湾の合弁会社でも同15%増やす。07年度の設備投資額は当初計画1300億円を上回り約1500億円になる見通し。DRAM最大手の韓国・サムスン電子を追撃、1年後の08年度第3四半期(10―12月)までに合弁相手を合わせた売上高で世界一を奪取する。
 生産能力の増強は生産子会社の広島エルピーダメモリと同時に、台湾の力晶半導体(PSC、パワーチップセミコンダクター)と合弁設立した瑞晶電子(レックスチップエレクトロニクス)でも実施する。両方合わせたエルピーダのDRAM生産能力は直径300ミリメートルウエハー換算で月産12万5000枚から同13万5000枚に増える。
 広島エルピーダでは生産設備を追加導入し、直径300ミリメートルウエハーラインの月産能力を当初計画9万5000枚に5000枚上積みし、月産10万枚に上方修正。台湾のレックスチップでは生産効率化により、第1工場棟の生産能力を同6万枚から同7万枚に増加。合弁会社のため、そのうち半分がエルピーダの取り分で、当初計画3万枚に5000枚上積みされ3万5000枚に増える。
 DRAM市況は現状では低迷している。だが設備能力が収益に直結するため、エルピーダでは設備を追加導入するなどして生産性向上、コスト競争力を高める考え。DRAMは業界全体の約3割が直径200ミリメートルウエハーラインだが、容量1ギガバイト(ギガは10億)以上になると同ラインでの生産は難しい。また韓国系メーカーが中国での先端DRAM生産に二の足を踏んでいる。全量300ミリメートルにしたエルピーダは一段と増強し、これら業界全体の機会損失分を取り込んでいく。(2007.10.22/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-10-22 11:50 | 周辺機器  

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