テレビはどこまで「薄く」「安く」なるのか


 次世代テレビは“超薄型”がキーワードになってきた。幕張で開催中の国際家電見本市「CEATEC(シーテック)」では、各社が薄さを競い合っている。例えば液晶陣営では、ビクターが薄さ3.7センチ(42型)、日立1.9センチ(32型)、シャープ2センチ(52型)。ソニーは有機ELという新しいタイプのテレビでなんと3ミリ(11型)を実現した。



 大画面・高画質から超薄型へ移行した家電バトルの行方。どこまで薄くなるのか?



「薄型化のメリットは『壁掛けテレビ』が現実的になることです」



 こう言うのは、デジタル家電などの市場調査会社BCNの田中繁廣取締役。ブラウン管時代に比べれば格段に薄くなった今の薄型テレビではあるが、結局テレビを置く台はそこそこの厚みがあるため、大画面化にともなって部屋のかなりのスペースを占めてしまう。



「超薄型かつ軽量化されれば、特別な補強工事なく壁掛けテレビが可能になる。日本のような狭いリビングには壁掛けテレビはちょうどいい」(前出のBCN・田中氏)



 一般的にはテレビの重量が20キロを切れば壁掛けの補強工事はいらないという。シーテック登場のシャープ52型、薄さ2センチテレビは25キロだ。でも、シャープは液晶ディスプレーでは2.88ミリ(12.1型)を実現済み。ソニーの有機ELの3ミリを切った。壁掛けテレビの時代はもうすぐだ。



「シーテックのセミナーでは、1ミリの試作品も出てますよ」



 えーっ、1ミリ! 家電業界に詳しいジャーナリスト・大河原克行氏が、こんな仰天情報を報告してくれた。元富士通研究所フェローでカラープラズマの父と呼ばれる篠田傳氏(広島大学大学院教授)が経営する篠田プラズマが開発した。



「会場で紹介されたのは43型相当の試作品。薄さ1ミリ、ディスプレー部の重さは800グラム。プラズマに似た技術のようです」(前出の大河原氏)



 だが、家電各社は超薄型を、新たな付加価値にしようと考えているため、簡単には安くはならなさそう。この冬のボーナス商戦に登場するソニーの“3ミリ”テレビは20万円。とはいえ採算度外視の破格設定の様子。



「薄型テレビのボリュームゾーンは15万円前後」(前出のBCN・田中氏)というから2センチ以下が当たり前の時代になれば、超薄型の廉価テレビの登場に期待できるかも。

(2007.10.8/ゲンダイネット)
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by fbitnews2006-6 | 2007-10-08 20:00 | 周辺機器  

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