アップル、パソコンにも勢い、iMacが9月にトップシェア獲得




 アップルがフルモデルチェンジして8月8日に発売した、液晶一体型のオールインワンパソコン「iMac」が好調だ。9月のデスクトップPC機種別ランキングでは、エントリーモデルの「MA876J/A」が1位を獲得。メーカー別シェアでも、過去1年間で最大の9.7%に達した。今やiPodの印象が勝っている感のあるアップルだが、ここに来てパソコンにも勢いが出てきた。「BCNランキング」でその動きを追った。



●アルミ+ガラスの新「iMac」 発売第1週2位で好調な滑り出し、1位獲得も

 新しい「iMac」の最大の魅力は、アルミを使用したシンプルなデザインと、全モデル20インチ超の大画面、デュアルコアCPUの「Core 2 Duo」搭載で15万円台からというコストパフォーマンスの高さ。iMacの発売と同時にバージョンアップした、ビデオや写真の編集、作曲などが簡単にできる独自の統合ソフト「iLife '08」や、アルミ製の極薄キーボードもウリの一つだ。

 現行のラインアップは液晶画面の大きさやCPUが異なる3モデルで、一番人気は、2.0GHzのCore 2 Duoと20インチワイド液晶を搭載し、最も安いエントリーモデル「MA876J/A」。07年9月の「BCNランキング」デスクトップPC機種別ランキングでは、富士通やNECの9月発売の新製品を抑え、シェア4%で1位を獲得した。

 足取りを振り返ると、発売週の07年8月第1週(07年8月6日-8月12日)で、いきなりシェア3.6%で2位に食い込み、好調な滑り出しをみせた。その後も、おおむね上位3位以内につけ、9月第2週(9月10日-9月16日)ではシェア4.2%でついにトップに浮上。最終的に月間1位の座に着いた。


 このほか9月のランキングでは、2.4GHzのCore 2 Duoと20インチワイド液晶を搭載した「MA877J/A」がシェア1.8%で13位、20インチモデルより視野角が広く、高精細な24インチワイド液晶を搭載した「MA878J/A」はシェア0.9%で32位に入った。1位の「MA876J/A」とその他の2モデルにはかなり販売台数に開きがあり、性能よりコストパフォーマンス重視の傾向がうかがえる。

 「MA876J/A」のアップルストア価格は15万9800円で、ディスプレイ一体型のCore 2 Duo搭載モデルでは安い部類に入る。CPUを従来のPowerPCからWindowsパソコンと同じインテル製CPUに移行し、いち早くCore 2 Duoシリーズを全モデルに採用したことで「Macはリーズナブル」といったイメージも定着しつつあるようだ。

●メーカー別シェアは一時10%超に 新OSやiPod touchの発売が追い風に?

 新iMacの好調を受け、アップルのメーカー別シェアも上昇している。デスクトップPCでは、ここ1年間ほどは4-6%台、最高でも6.6%にとどまっていたが、8月は8.8%、9月には9.7%を記録。週次シェアも同様で、新iMac発売直前の7月最終週(7月30日-8月5日)は近々新製品が発売されると一部サイトで噂されていたせいか、3.1%まで落ち込んだものの、発売週の8月第1週は11%にアップ。その後も8-10%台の高い水準で推移している。今後はこの調子をどこまで維持できるかがポイントになりそう。10月以降、Windowsパソコンの年末商戦向けモデルが出揃うこれから、どのように戦うのかが見物だ。

 このところデスクトップタイプのPCは人気が今ひとつ。販売台数も前年割れが続いている。しかし、「iMac」のようなディスプレイ一体型モデルは、07年1月以降、前年並みかそれ以上と比較的堅調に推移している。メーカー製パソコンでは各社とも主力モデルになっており、ノートPCと同様に手軽にすぐ使えるところがユーザーに広く受け入れられているようだ。

 なおアップルは、新OS「Mac OS X 10.5 Leopard(レパード)」を10月中にも発売する予定。約2年半ぶりに登場する新しいOSに歩調を合わせ、モデルチェンジや新製品の投入も期待できる。300以上の新機能を盛り込んだ新OSと新ハード……。今年はiPodだけでなくMacも熱い年末商戦を向かえることになりそうだ。

(2007.10.3/BCN)
[PR]

by fbitnews2006-6 | 2007-10-03 19:06 | PC  

<< もっと薄くなる「薄型テレビ」 米Yahoo!、検索サービスを... >>