「CEATEC JAPAN 2007」の見どころ――AV機器編

 10月2日(火)から6日(土)の5日間にわたり、千葉・幕張メッセで「CEATEC JAPAN 2007」が開催される。参加企業・団体は895社/3199小間と、過去最高だった昨年(807社/2936小間)を大幅に上回る規模。幕張メッセの全展示ホールと国際会議場を使用する。


 開催前日に記者会見を行ったCEATEC JAPAN実施協議会の町田勝彦会長は、「出展社のうち45%がCEATECにあわせて商品を開発している」とその重要性をアピール。また見所として「薄型テレビの技術競争、指紋など認証技術の進歩、モバイル系では充電システム」などを挙げた。

●薄型テレビの見所

 では、各社が明らかにしている展示内容から、主なものをピックアップしていこう。

 まずは、ソニーが12月1日に発売する有機ELテレビ「XEL-1」。11インチとサイズは小さいものの、最薄部で3ミリという薄さにくわえ、100万:1以上のコントラスト比や「マイクロ秒レベル」という応答速度は大きな魅力だ。サイズからすれば20万円は高価だが「初めての製品にしては安い」と感じる人も多いのではないだろうか。

 来年以降を見据えた新技術にも注目したい。たとえばシャープが2010年を目標に開発を進めている“次世代液晶テレビ”は漆黒を表現するコントラスト性能にくわえ、「壁掛け」や「借景」といった薄さ(軽さ)を生かした視聴スタイルの提案も面白い。また日立製作所が2009年の製品化を目標に開発している1.9センチ厚の32V型液晶テレビは、その対抗馬として注目されそうだ。


 ほかにも要チェックのポイントとして、三菱電機の新しい「MZWシリーズ」や日本ビクターが来年以降の製品に導入を予定している“次世代映像エンジン”を挙げておきたい。三菱「MZWシリーズ」は、業界初の“光沢コートパネル”「DIAMOND Panel」を採用したチャレンジングな製品。映り込みがない液晶パネルのメリットをあえてスポイルし、色純度を求めたという意欲作だ。賛否両論が予想されるだけに生でじっくりと見てみたい。

 ビクターの新しい映像エンジンは、考え得る機能をほとんど詰め込んだ。とくに大型のフルHDテレビで時折見られる“ざわざわ”と動くノイズを大幅に抑える点は要注目だ。今回は比較デモを行う予定はないというが、既に大型テレビを使っている人は効果がわかるだろう。

●MEPG-4 AVCは主流になるか

 コピーワンスの規制緩和にメドがつき、いよいよ本格普及に向けて動き出した次世代DVDレコーダーも注目ジャンルだ。ソニーが発表した新しいBDZシリーズは、MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを搭載して長時間録画を可能にした。H.264の採用は他社も追随する見込みで、たとえば東芝はHD DVDレコーダー「VARDIA」のコーナーでMPEG-4 AVC録画「HD Rec」のデモを行う。もちろん今回がお披露目だ。

 また先日リリースされたシャープのBDレコーダー「AQUOSブルーレイ」も出展される。一方、いまだに市場を静観しているパナソニックやパイオニア、日立製作所などの動向も気になるところ。あるいは昨年のソニーのように会期中に発表するケースもあるかもしれない。

 このほかにも、HDオーディオのデコーダーを搭載したAVアンプや画質向上が著しいフロントプロジェクター、製品として練れてきたハイビジョンカムコーダーなど、今年のCEATECはAV新製品の話題に事欠かない。フロントプロジェクターでは、初の120Hz駆動を実現したソニー「VPL-VW200」や黒表現に定評のあるビクター「HD1」の後継「DLA-HD100」などがお披露目される。

 AVアンプは、HDMIケーブルによるHDオーディオのビットストリーム伝送が可能になったことで、今まで買い控えていた人たちも動き出す段階に入った。各社とも価格帯による製品展開も豊富で、CEATECの展示は“物欲”の方向性を定めるチャンスになりそうだ。ITmedia +D LifeStyleでは現地から随時展示会リポートを掲載していく予定なのでチェックしてほしい。

 なお、今年はAV機器関連メーカーの多くが幕張メッセの9~11ホール(別館)に集まっているため、人の流れが例年とは異なる可能性がある。入場料は、一般1000円、学生500円(学生20名以上の団体および小学生以下は無料)。またインターネットによる事前登録で入場料が無料になる。

(2007.10.1/+D LifeStyle)
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by fbitnews2006-6 | 2007-10-01 18:39 | 周辺機器  

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