アイピーモバイル、現経営陣退陣で携帯事業化遠のく見通し

 携帯電話事業への参入を検討するアイピーモバイル(東京都千代田区)は、有力な支援者が消え、さらに現経営陣が退陣する見通しとなり事業開始の可能性はさらに遠のいた。竹内一斉社長は森トラストから、現役員陣の解任を議案とする株主総会開催を求める通知があったことを明らかにした。近く開かれる同社株主総会で竹内氏を含む4人の取締役は解任となる見込みで事態は混迷の度を深めている。
 同社は事業化に必要な資金調達を巡り、筆頭株主が転々と異動した。有力な支援者として、一時69%を保有する筆頭株主となった森トラストは「杉村五男アイピーモバイル会長と全株式の譲渡契約を結んでおり当社はすでに無関係。総会開催は杉村氏の要望を受けて通知を出しただけ」(森トラスト広報)と現時点で事業から完全撤退していることを強調した。
 ただアイピー側は「両者による株式譲渡は無効で認められない」(竹内社長)と反論している。
 社長らの退任は杉村会長が求めている。杉村氏は独自に新たな支援者探しに奔走しているが、相次ぐ混乱でアイピーのイメージは大きく損傷しており、手をさしのべる企業が現れる可能性は低いとみられる。
 同社に携帯電話事業の周波数免許を出した総務省は、「現時点では動きを静観する」(移動通信課)としている。免許条件では事業開始期限は11月9日で期限は目前に迫っている。
(2007.10.1/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-10-01 11:56 | 周辺機器  

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