KDDI社長、「PC向けデータ定額は検討中」

 KDDIの小野寺正社長は19日、東京・千代田で定例の社長会見を行った。1時間にわたり記者からの質問に答え、18日に概要が発表された次世代高速通信「WiMAX」事業や、「モバイルビジネス研究会」の最終報告書、端末メーカーの合併報道など昨今の携帯電話をとりまく様々な状況について総括した。主な一問一答は以下の通り。


――WiMAX事業への参入を目指す新会社の設立が発表されたが、au事業とはどうわけていくのか

 WiMAXはauとは市場が違い、全く別のカテゴリーのもの。新会社の名前「ワイヤレスブロードバンド企画」からもわかるように、「ワイヤレス」であり「モバイル」ではない。事業主体は新会社であり、資金面でもKDDIは資本金は出すが資金の貸し付けは行わない。

――新会社で事業免許が取れなかった場合、MVNO(仮想移動体通信事業者)などでの事業展開を検討しているか

 取れると思っているので、取れなかったときのことは考えていない。

――モバイルビジネス研究会の最終報告書で、端末と料金の分離プランを導入するよう提言されたが

 官主導で料金体系を指導するのに違和感をいだく。今まで自由競争の中でやってきて、携帯会社も淘汰され、料金競争もあった。端末の販売数量が減って販売店が減ってサービスが低下して顧客満足度が下がるという負のスパイラルは絶対に避けなければいけない。

――三洋電機が京セラに携帯電話部門を売却するという報道があったが、端末メーカーの今後をどう見るか

 両社とも否定するコメントを出しているので(合併の真偽は)わからないが、当社にとって悪い話ではない。規模が大きくなるのは結構なこと。問題はどういう市場を狙っているのかだ。規模だけが本当の競争要因なのだろうか。マスマーケットとニッチマーケットがあり、いろんな形があってしかるべきではないか。

――携帯産業の行方はどうなるとみているか

 発展が止まるわけではないが、急成長から巡航にスローダウンするだろう。2台目の端末を持つ人が増えているというが、それはノーマルなのか理解しかねる。個人市場は1億台が天井だと思っており、ほぼ到達した。法人はまだまだ伸びる市場だと思うが、個人需要が曲がり角なのは間違いない。

――NTTドコモがパソコン向けデータ通信の定額制を導入したが

 (KDDIも)導入を検討していないというとウソになる。ただ、無条件でPC定額を導入するのはネットワーク的に不可能。何らかのコントロール機能を持たせたうえで導入する。料金競争をしかけるつもりはないので、(ドコモの)1万円という値段が受け入れられるのであれば、それくらいでいいのでは。(2007.9.20/日本経済新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-09-20 06:35 | 周辺機器  

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