国内PC秋冬モデル 次世代DVD、ビスタ… 「娯楽性」で拡販攻勢




 国内主要パソコン(PC)メーカーの秋冬モデルが3日、出そろった。各社の新製品に共通するのは、次世代DVDへの対応など娯楽性を高めたことだ。昨年の秋冬はマイクロソフトの新OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」の発売が今年1月にずれ込んだため、販売は低調だったが、今年はビスタと高い機能性を前面に打ち出して拡販攻勢をかけ、低迷が続く国内パソコン市場の回復につなげたい考えだ。

 NECは、世界初となる次世代DVD規格「ブルーレイ・ディスク」「HD DVD」の両方に対応する駆動装置を搭載したデスクトップPC「バリュースターW VW790/KG」を10月下旬に発売する。「利用者の利便性を第一に考え、両規格に対応させた」(コーポレートコミュニケーション部)という。バリュースターWには日立製作所と共同開発したハードディスクの水冷装置を搭載。動作中の騒音レベルを「静かな図書館の3分の1程度」(同)にまで低減し、夜中にパソコンで番組録画などを行っても気にならないという。

 また、ノート型PC「ラヴィL LL850/KG」などには、国内初の顔認証機能を搭載した。

 東芝は、世界初のTVチューナー2台を搭載したノートPC「コスミオG40/97D」を7日発売する。地上デジタル放送に対応し、1番組を録画しながら、ほかの番組を試聴することができる。

 富士通はブルーレイに対応した「TEO90X/D」を発売するほか、ソニーも撮りためた写真や動画を簡単に編集できるソフトを搭載したノートPC「バイオ タイプF VGN-FZ61B」などを発売する。

 各社の製品に共通するのは、最新のAV機器に負けない高い娯楽性。家電としての機能をふんだんに取り入れ“お茶の間需要”を開拓することで、年末商戦を勝ち抜きたい意向だ。

 ただ、市場環境は依然、低迷している。調査会社のBCN(東京都文京区)によると、8月の国内PC販売台数は、ノート型は前年同月より微増となったものの、デスクトップ型は21%減となるなど、「巻き返しは非常に厳しい状況」(田中繁廣BCN取締役)だ。

 さらにユーザーが部品を組み立てて作る自作PCと呼ばれるPCでも、米インテル製の高機能CPU(中央演算処理装置)が搭載できるようになり、昨年、ユーザーが新規に手に入れたデスクトップ型PCの実に4分の1弱は自作PCだったとみられている。

 そのなかで、各社の課題となっているのは「ナショナルブランドとしての違いをいかに打ち出せるか」(田中氏)という点だ。厳しい市場環境のなか、どれだけ独自性を打ち出せるか。年末商戦は日本メーカーの“ものづくり”の真価が問われることにもなりそうだ
(2007.9.4/フジサンケイ ビジネスアイ)
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by fbitnews2006-6 | 2007-09-04 20:08 | PC  

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