USB直差しタイプが半年で倍増、microSDカード対応が好調のカードリーダー




 デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、携帯オーディオ、電子辞書など、メモリカードを採用するデジタル機器が増えるのにともない、カードの種類も豊富になってきた。最近では、miniSDカードやmicroSDカードなど、小型メモリカードに対応する携帯電話も多い。こうしたメモリカードのデータを書き込み・読み込みするのに必要なのがカードリーダー。メモリカードの種類の変化は、カードリーダーにも影響を与えているのか。トレンドを探った。

●microSDカード対応が半年で2.5倍に 複数対応はやや下降

 メモリカードリーダーといえば、複数のメモリカード規格に対応し、PCとUSBで接続して使用するタイプの製品が一般的だ。しかし最近では、携帯電話が採用するminiSDカードやmicroSDカードのみに対応するカードリーダーも増えている。メディアをスロットに差し込んで、直接PCのUSBポートに接続できるタイプだ。

 こうしたタイプ別で、2月第5週から8月第3週(2月26日-8月19日)までの販売台数シェア推移を見ると、複数のメモリカードに対応するタイプが圧倒的に多く、およそ8割を占める。しかし、2月下旬に85.7%だったのが、8月中旬には81.6%となり、ややシェアを下げている。

 逆に単体のメモリカードに対応するタイプの販売台数シェアはおおむね2-3%で推移している一方で、microSDカードのみに対応するタイプが急伸。2月下旬に2.9%だったシェアが、8月中旬には7.7%と半年でおよそ2.5倍に増えた。

●USBポートに直接差し込むmicroSDカード対応リーダーが人気


 ここで、携帯電話で多く利用されているminiSDカードとmicroSDカードに対応するカードリーダーについて、機種別に売れ筋を見てみよう。8月第3週(8月13日-8月19日)の機種別販売台数シェアトップ10のうち、8機種がmicroSDカード、2機種がminiSDカードに対応する。また、発売月から分かるように、今年の夏に発売した新製品が多い。

 1位でシェア11%の日立マクセル「UA20-MICROSD」は、側面にカードスロットがあるタイプ。USBコネクタにはピンクのキャップを装着し、紛失防止のチェーンを付属する。2位でシェア10.3%のグリーンハウス「GH-CRMR1-LK」は、USBコネクタと反対の側面にカードスロットを搭載する。カラーはブラック。2機種ともにmicroSDカードに対応する。

 一方、miniSDカードに対応する機種は、3位の日立マクセル「UA20-MINISD3」が5.6%。USBコネクタにはオレンジのキャップを備え、カードスロットは側面に搭載する。10位のタイムリー「FlashCase Mini」はシェア2.5%で、本体にクリアケースを採用するのが特徴。二枚貝のようにふたを開けてカードを装着する。紛失を防止するストラップが付いている。

●mini/microSDカードのアダプタはSDカード変換タイプが多い

 さて、miniSDカードやmicroSDカードをPCと接続できるようにするには、USBポートに直接差し込む方式のカードリーダーを使う以外にも、SDカードサイズなど大きさを変更するアダプタを使う方法もある。SDカードサイズになれば、直接読み込める機器も広がり対応するカードリーダーも増えるからだ。メモリカードの中には、こうしたアダプタをセットで販売している製品も多い。8月第3週(8月13日-8月19日)のアダプタにおける機種別販売台数シェアトップ10を見ると、9機種がSDカードに変換するタイプ。また、対応するメモリカードはminiSDカードとmicroSDカードがちょうど5機種ずつだった。

 1位はminiSDカードをSDカードに変換するハギワラシスコムの「HNT-MNA01」で23.8%。2位はバッファローコクヨサプライの「RSDM-A」で13.1%。1位と同じくminiSDカードをSDカードに変換するタイプで、持ち運びに便利なクリアケースを付属する。4位は、microSDカードをSDカードに変換するサンワサプライの「ADR-MICRO」。3機種ともに、データの誤消去防止機能が付いている。

●シェア下降気味のバッファローとハギワラ、サンワがゆるやかに伸びて

 mini/microSDカードに対応するカードリーダーとアダプタをともに販売するメーカーの動きも見ておこう。直近の6月第2週から8月第3週(6月4日-8月19日)までのメーカー別販売台数シェア推移では、バッファローコクヨサプライが1位、2位はハギワラシスコムとなっているが、2社ともシェアは下降している。バッファローは6月上旬に30.8%だったが、8月上旬では21.3、ハギワラシスコムも同じ期間で21.2%が19.7%と右肩下がり。

 一方、少しずつ伸びてきているのはサンワサプライ。6月上旬は6.5%で日立マクセルに次いで4位だったのが、8月中旬には10.3%と日立マクセルを抜いて3位に浮上した。全体にメーカー間の差が縮まる方向で推移しており、今後競争が激しくなりそうだ。

●mini/microSDをそのまま使用できる複数対応タイプも

 最後に、もっとも一般的な複数の規格に対応するカードリーダーの売れ筋を見てみよう。1位はエレコム「MR-A13HSV」でシェア6.8%。各メディアの差し込み位置が分かりやすいよう、本体の上面にイラストで表示した。カラーはシルバー。miniSDカードやメモリースティック Duoをアダプタなしで直接挿入できるのが、2位のグリーンハウス「GH-CRHC29-U2」で4.9%。最大4つのメモリカードを同時に使用できる。カラーはホワイト。8位のアイ・オー・データ機器の「USB2-W12RW」も、miniSDカードに対応する。

 また、4位のグリーンハウス「GH-CRHC30-U2」は、miniSDカードとmicroSDカードの2つをそのまま使用できる。シェアは2.7%。こうした複数対応タイプでも、小型メモリカードが直接挿入できるようになってきた。

 最新の携帯電話が採用する外部メモリは、miniSDカードからmicroSDカードに移行している。今後、他のモバイル機器にもmicroSDカードが採用されることで、ますますカードリーダーの需要は高まりそうだ
(2007.8.29/ BCN)
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by fbitnews2006-6 | 2007-08-29 15:06 | 周辺機器  

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