WSJ-グーグルのレイエスCFO、年末までに退任




ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)は28日、ジョージ・レイエス最高財務責任者(CFO、53)が同社を去る予定であると発表した。レイエス氏は、後任が決まり同職を引き継ぐまで同社にとどまる意向だという。同社は年内に引き継ぎを完了したいとしている。グーグルの幹部が同社を去るのはあまり前例がない。

同氏は、2004年の新規株式公開(IPO)以前の02年に入社した。一部のアナリストや同社に近い筋は、グーグルの財務管理やウォール街との関係構築におけるレイエス氏の手腕を称賛している。四半期ごとの業績見通しを発表しないという、従来とは異なる手法をとったことも評価している。

同氏の在任中、幾つかの発言が物議を醸したことも印象深い。04年12月にはインターネット詐欺のリスクを指摘した。06年2月にはグーグルの成長が鈍化するとの見通しを明らかにし、同社の株価下落につながった。

レイエス氏は「グーグルで過ごした5年半は素晴らしかった。卓越した専門家集団に安心してあとを任せることができる。彼らはグーグルの著しい成果を基にさらに前進し続けるだろう」との声明を発表した。

エリック・シュミット最高経営責任者(CEO)は声明で「われわれは、経営の一線から身を引くというレイエス氏の決断を尊重する。だが、思慮深さ、ユーモアのセンス、見識を備えた同氏を失うのは寂しい」とした。

関係筋によると、高性能サーバー大手サン・マイクロシステムズ(Nasdaq:SUNW)に在籍していたレイエス氏をシュミット氏が個人的にグーグルに招請したという。レイエス氏は光通信ネットワークを手掛けるONIシステムズ(当時)の暫定CFOを経てサンのCFOを務めた。

グーグルはレイエス氏在任中、著しい成長を遂げた。売上高は02年の4億3950万ドルから昨年の106億ドルへと急増している。従業員数も02年末時点の682人から大幅に増え、今年6月時点で1万3786人となった。

RBCキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)のアナリスト、ジョーダン・ロハン氏は「グーグルがこのような規模に成長したことへのレイエス氏の寄与度を、投資家は十分に評価していない」としている。05年10-12月期の税率が同社の数カ月前の見通しより高くなったため、06年2月に発表した業績が予想を下回り、株価が1日で7%以上下落するといった問題も、在任中に幾つか見られた。

レイエス氏は、04年のIPO後に受け取ったグーグル関連資産だけで暮らしていける同社幹部の1人。だがこれまでに、そうした理由で同社を退職した幹部はほとんどいない。報酬調査会社のエクイラーによると、06年末時点で同氏はグーグルのストックオプション(自社株購入権)を5万1750株(約2360万ドル相当)保有していた。また04年8月以降、2億5950万ドル相当のグーグル株を売却している。
(2007.8.29/ダウ・ジョーンズ)
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by fbitnews2006-6 | 2007-08-29 15:03 | インターネット総合  

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