<学校裏サイト>陰湿化深刻 いじめや脅迫、彼女の裸写真も




 中高生がインターネット上で情報交換する「学校裏サイト」で、いじめや問題画像の流出が問題化している。「裏サイト」は学校が公的に作るサイトとは別に、生徒個人が立ち上げている掲示板で、特定の生徒の写真が張り付けられ「きもい」「死ね」「消えて」の文言が並ぶこともある。頻発する人権侵害に、親や教師たちは困惑している
 東京都内に住む19歳の少年は、私立高校3年生だった昨年、裏サイトに実名や携帯電話の番号、メールアドレスを勝手に公開され「うざい」「カンニングしている」と書き込まれた。自分の携帯電話には無言電話も数本かかり、中傷メールも1日に10通以上舞い込んだ。サイトには「いじめたい奴」として校内の数十人が実名でリストアップされ、この少年も含まれていたという。
 少年は「同じ学校の女子生徒と交際を始めてから嫌がらせが始まった。彼女の携帯電話にも『あいつと付き合うと犯すぞ』という脅迫メールが届いた」と話す。だれがいじめているのかは分からず、2人は友達に会うのが怖くなり、不登校になった。
 少年は、ネット上でいじめなどの悩みを聞く活動をしている「全国webカウンセリング協議会」に相談。アドバイスを受けてメールアドレスを変えると中傷メールは来なくなった。
 裏サイトでわいせつ写真が広まった例もある。北関東の公立中では「女の体を知りたい」という書き込みに対し、男子生徒が交際中の女子生徒の裸の写真を携帯電話で撮影して添付、大問題になった。校長は「PTAの緊急集会後に突然サイトは閉鎖されたが、別のサイトが立ち上がっていないか不安だ」と明かす。
 学校裏サイトをめぐっては昨年10月、仙台市の中学3年の男子生徒が掲示板で「死ね」と名指しで中傷される事件があり、同級生の女子生徒が侮辱の非行事実で家裁送致された。今春には、大阪府警が女子中学生を実名で中傷するメールを掲載した掲示板の管理人の男を、名誉棄損ほう助容疑で書類送検したが、嫌疑不十分で不起訴処分となっている。
 ◇発見、管理難しく

 生徒たちが立ち上げるサイトは学校の管理下になく、自由にアクセスして情報交換できることから「裏サイト」の名前がついた。掲示板「2ちゃんねる」の学校版とも呼ばれる。生徒たちは携帯電話のメールで裏サイトのアドレスを伝えあい、携帯電話からアクセスする。掲示板ではさまざまな話題でスレッドをたて、ハンドルネームによる匿名でおしゃべりを楽しむ。
 裏サイトに学校名がつけられることはほとんどなく、大人が検索しようとしても見つけるのは難しい。管理人も在校生か卒業生の場合が多い。中には、情報交換だけを楽しむことを目的にし「悪口書き込み禁止」とうたうサイトもある。
 全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長は「裏サイトに部活後のシャワー中の裸の写真を添付された男子生徒もおり、映像を駆使した嫌がらせも多発している。最近は親や教師の目から逃れようとパスワードを設けるサイトも増えており、密室化が進んでいる」と懸念する。
 情報モラルの問題に詳しい千葉県柏市立土南部小学校の西田光昭教諭は「裏サイトは子ども同士の口コミで広まる。子どもが親や教師に隠れてコミュニケーションの場を作っているため、校名で検索してもなかなかたどり着けない。学校側が逐一指導するのは難しい」と指摘する。
 同小は「親も実態を知ることが大切」として、今年初めて保護者向けに携帯電話の使い方について研修を行った。西田教諭は「問題が起きる前に親や学校が使い方などについて指導していくことが大事」と話している。
(2007.8.11/毎日新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-08-11 17:46 | インターネット総合  

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