microSDがついにSDを逆転、携帯電話が握るメモリカード売れ筋の行方




 今、最も売れているのは「microSDカード」。規格別メモリカードの販売数量シェアで、microSDが「SDカード」を初めて逆転した。「BCNランキング」で明らかになったもので、背景にあるのは携帯電話需要。市場拡大で価格の下落も進んでいる。そこで、microSDを中心にメモリカード市場の最新動向をまとめた。



●携帯電話が後押しするmicroSDのシェア拡大、大容量タイプが人気

 メモリカードの規格別販売数量シェアで6月に36.8%を記録し、microSDが初めてトップに立った。それまで40%前後の圧倒的なシェアでトップを維持していたSDだったが、このところシェアは右肩下がり。逆にmicroSDは、06年10月以降急激にシェアを拡大し、ついに逆転を果たした。

 microSDのシェアを押し上げたのは、なんといっても携帯電話。小型化・薄型化競争の激しい携帯電話には、できるだけ小さなメモリカードが求められる。現在最も小さい規格が携帯電話にこぞって採用されるのも当然のことだろう。実際、昨年の夏モデルまでは「miniSDカード」が主流だったが、秋冬モデルでほとんどの機種がmicroSDにシフト。さらに、先ごろ発売された夏モデルでは、1機種を除いたすべての携帯電話がmicroSDを採用した。

 この流れがそのままメモリカードの売れ筋にも影響。5月には30.0%だったmicroSDのシェアは、携帯電話の夏モデルが発売され始めた6月に6.8ポイントと大きく伸びた。06年を振り返ると、microSDのシェアが伸びたのは11月。ちょうど各社が携帯電話の秋冬モデル発売した時期に重なる。このように現在、携帯電話の動向がメモリカードの売り上げを大きく左右しているといえるだろう。


 容量別では、最も人気があるのは1GBでmicroSDの43.4%を占める。次いで512MBが30.5%だった。1GBと大容量のカードが売れているのは、やはり携帯電話の高機能化が影響しているとみられる。今や「メガピクセル」クラスのデジカメを搭載するのは当たり前。その上、ワンセグ対応モデルで録画までこなすとなると、大きなメモリは必需品だ。また価格も下がってきた。512MBのカードが1月から6月で1000円以上も値下がりし、1GBのカードにいたっては2700円前後と、この半年でほぼ半額にまで値下がりしている。

●「小は大を兼ねる」から、使い回しが便利

 小指の爪ほどの大きさしかないだけに、microSDの最大容量は2GBにとどまっている。しかし、microSDの「汎用性の高さ」は見逃せない。現在販売されているほとんどのmicroSDには、差し込むだけでSDやminiSDとして使用できる専用のアダプタが付属する。つまり、SD系のカードを採用している機器ならたいてい使える。「小は大を兼ねる」わけだ。

 SDカード系の規格は多くの機器に採用されてるため、アダプタさえ使えば携帯電話以外にもデジカメや携帯オーディオなどいろいろな機器に使い回しができる。身近な携帯電話で使っているメモリカードが、デジカメなどのほかの機器でも簡単に使用できるというのは、いざというときに心強く、利便性も高い。

 最後に、直近7月第3週(7月16-22日)のBCNランキングで、機種別の販売枚数シェアトップ10を見てみよう。最も売れているのはSanDiskの512MBでシェアは7.8%だった。しかし7.1%と僅差で東芝の1GBが続き、3位もI・Oデータ製の1GBだった。このほか1GBはトップ10の実に半数を占め、10位にはSanDiskの2GBのカードもランクイン。対応機器でなければ利用できないものの、大容量規格「microSDHCカード」の4GB製品も既に流通し始めており、大容量化は着実に進んでいる。

 一方「小さすぎて使いにくいのでは?」という危惧もある。慣れの問題もあろうが、これだけ小さいと頻繁に抜き差しするような使い方だと、そのうちにどこかにまぎれてなくしてしまいそうだ。しかも容量が大きいだけに、なくした際の影響は大きい。microSDクラスの超小型カードがどこまで拡大するのか、対応機器の広がりとあわせて注視していきたい
(2007.7.26/BCN)
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by fbitnews2006-6 | 2007-07-26 15:57 | 周辺機器  

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