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米大統領選 ユーチューブに強力な「勝手連」、「オバマ・ガール」参上



セクシーな女性が歌い踊りながら、次期米大統領選の民主党有力候補、オバマ上院議員へ賛辞を贈るアマチュア製作の動画「オバマに夢中」が、先月、インターネット動画サイト「ユーチューブ」に投稿され、のべ250万人以上が視聴する大ヒットとなっている。気をよくした製作者はこのほど、同じく音楽ビデオ形式の動画「オバマ・ガール対ジュリアーニ・ガール」を、第2弾として発表した。

 いずれも、候補者陣営は関与していないとされる。一般人のメッセージがユーチューブ経由で多くの人々に視聴され、候補者の思惑とは無縁のところで影響力を持ちはじめている。

 「オバマに夢中」は、広告業界で働くベン・レリス氏(32)の思いつきが発端となり、今年5月、ニューヨークで製作された。女性モデル(25)が出演、アメリカン・ポップス調の音楽に合わせ、「最高の候補者よ」「08年まで待ちきれない」などと歌い、踊る。

 動画は6月13日にユーチューブに投稿され、ロイター通信によると、これまでにのべ250万人以上が視聴したとされる。

 大ヒットを受けて、今月16日には同じレリス氏による続編「討論 オバマ・ガール対ジュリアーニ・ガール」が登場。オバマ氏と、共和党の対立候補で前ニューヨーク市長のジュリアーニ氏をめぐって女性が歌による討論を繰り広げる内容で、公開後4日間でのべ50万人以上が見たという。

 レリス氏は米メディアに対し、オバマ陣営となんの接触もないと説明すると同時に、自らはオバマ候補支持であることを認め、「結果的に動画がオバマ候補の応援につながればいいと思う」とも述べている。一方、オバマ候補は、動画製作との一切のかかわりを否定しつつ、「インターネットによる豊かな想像力の一例だ」と述べるなど、好意的な姿勢を示している。

 オバマ陣営は、これまでもユーチューブをめぐる動きとは縁がある。今年3月には、支持者の男性がヒラリー候補を独裁者的なイメージに描いた動画を公開。陣営が関与を否定するなどの騒ぎもあった。

 2004年の大統領選で、インターネットを駆使した資金集めで一時、旋風を巻き起こしたハワード・ディーン候補(民主党)の選対責任者、ジョー・トリッピ氏はAP通信に対し、「革新的な動きは有権者の間から生まれ(候補者ではなく)有権者が選挙戦の形勢を変えるようになるだろう」と、「ユーチューブ選挙」のもたらす変化を予測している。

(2007.7.24/産経新聞)

by fbitnews2006-6 | 2007-07-24 18:46 | インターネット総合  

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