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米Apple、Windows版Safariをβ公開



 米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは6月11日に開催された開発者会議、Worldwide Developers Conference(WWDC)基調講演で、自社のWebブラウザSafariをWindows Vista、XP向けに投入すると宣言した。即日同社のWebサイトから公開β版がダウンロード可能になった。


 Appleが本格的に提供するWindows向けアプリケーションとしては、QuickTime、iTunesに次ぐもの。SafariはMac OS Xではデフォルトブラウザとなっているが、全体におけるシェアは5%未満で、WebアプリケーションやWebサイトの対応では優先度が低くなりがち。SafariのWindows版が一定のシェアを確保すれば、Safariの地位向上を狙うことが可能になる。

 Safariはオープンソースのレンダリングエンジンを用いたWebブラウザで、これまではMac OS X専用だった。同じくMac OS Xが採用されているiPhoneにも搭載されている。

 β公開されるのは新バージョンのSafari 3で、Windows版だけでなく、Mac OS X版もダウンロード可能。

 Safari 3の大きな特徴はスピード。Internet Explorer 7、Firefox 2、Opera 9といった主要ブラウザとのパフォーマンス比較でSafari 3がトップだとAppleは主張している。

 そのほかの機能強化では、これまでFirefoxに後れを取っていたインライン検索機能が新バージョンでは付加された。入力テキストフィールドのリサイズも可能になった。

 プライベートブラウジングという新機能は、Google検索やキャッシュ、Webサイトの履歴などを保存しないモードで、メニューから切り替え可能。


 Windows版ではBonjourによるサブネット内のブックマーク共有が可能になっているが、.Macによるブックマーク同期は現バージョンでは実装されていない。QuickTime、Acrobat Reader、Windows Media Playerなどのプラグインはサポートされている。Beta 3は英語版のみサポートなので、メニュー部分、ブラウズした際に日本語部分が表示されないなどの問題点もあるようだ。

 Mac版は現行の正式バージョンを英語版のBeta 3で書き換えてしまうので注意が必要。ただし、アンインストーラは付属し、元の状態に戻すことも可能となっている。

 Safari 3の動作環境は、MacではMac OS X 10.4.9以降。WindowsではXPまたはVista搭載で256Mバイト以上のRAM、500MHz以上のPentiumuクラスプロセッサが必須。

 ジョブズ氏はSafariの基本機能をオープンソース化したWebKitがWindows向けに提供されるかどうかについては言及しなかった。
(2007.6.12/ ITmediaニュース)

by fbitnews2006-6 | 2007-06-12 15:03 | インターネット総合  

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