半導体メーカー12社、今3月期は3.7%増の6兆3930億円



 半導体メーカー12社の08年3月期は売上高が前年度比3・7%増の6兆3930億円になる見通しだ。12社中8社が増収になる。07年春までにデジタル家電の在庫調整が済み、08年夏開催の北京五輪に向けてデジタル家電の消費が上向く。マイクロソフトが発売した基本ソフト「ウィンドウズ・ビスタ」も徐々にパソコンの売れ行きを後押し。いずれも半導体の需要動向にはプラスに働くが、価格の下落圧力が依然強いため収益面では厳しい状況が続く。

 08年3月期の半導体各社の売上高はルネサステクノロジ、NECエレクトロニクス、セイコーエプソンを除く8社が増収の見通し。非公表のエルピーダメモリは「5000億円プラスアルファ。価格が落ちても前年度比で伸ばしたい」(坂本幸雄社長)ため、前年度比2%増の5000億円で計算した。5月後半に決算発表を予定する三洋電機は、前年度比横ばいの2000億円前後に推移する見通し。

 売上高を堅めに予想したルネサステクノロジは縮小を決めたフラッシュメモリーが減収要因となり、この分を好調なマイコンなどで補う。NECエレクトロニクスは半導体市場の伸び率を2%と堅めに想定したため若干減収となる。セイコーエプソンは液晶駆動用ドライバーから小型・低消費電力のもの中心に商品ラインアップを見直しているため前年度比2ケタの減収見通しとなった。

 北京五輪を前に薄型テレビやDVDレコーダーの消費が拡大すると言われる。ウィンドウズ・ビスタを搭載したパソコンの販売増も加わり、各社は今下期から半導体の需要が拡大すると予測する。需要拡大が見込める半面、価格動向は「NAND型フラッシュメモリーの価格が50%下がることを想定」(東芝の村岡富美雄代表執行役専務)。「今年も10%前後のプライスダウンを見ている」(NECエレクトロニクスの佐藤博執行役員)と下落圧力が強い。

 生産・出荷量が増えても単価が下がると研究開発費や設備の償却負担が重くのしかかる。ソニーは08年3月期の売上高が5年前に比べ約2・5倍に達する。ゲーム機「プレイステーション」向けに内販比率が増えたため単価下落はない。だが、設備投資負担が大きく収益は厳しい状況にある。(207.5.18/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-05-18 18:57 | 周辺機器  

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