パソコン夏商戦 ビスタ搭載…AV強化、省スペースも売り




 米マイクロソフトの新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ・ビスタ」を搭載したパソコンの夏季商戦が始まった。ビスタ搭載の目新しさに加え、AV(音響・映像)機能の強化や設置場所を取らない「省スペース型」など、パソコンメーカー各社は新機軸を打ち出している。「新しいOSが普及し始めるのは発売から半年後」(アナリスト)とされ、各社の期待も日増しに高まっている。

 1月末に一般向けに発売されたビスタは、先代の「ウィンドウズXP」よりAV機能を充実させたのが特徴で、写真や動画、音楽などの再生、編集、管理が手軽に行える。ビスタ発売を受けた春モデルではソニーや富士通が、ネット動画やテレビ番組の録画機能に優れた機種を発売した。

 夏モデルでもこの流れは続いている。富士通の「FMV-デスクパワー LX70W/D」(実勢価格27万円前後)は地上デジタル放送に対応した20・1インチのハイビジョン液晶画面が目を引く。大容量の400ギガバイトものハードディスクを搭載し、番組録画にも対応した。また、富士通は夏モデル全機種に人物の顔で写真を検索・管理する機能をつけた。

 東芝の「コスミオF30/83C」(同20万円前後)はノート型ながらAV機能が充実している。地上デジタル放送に対応、高出力のスピーカーを内蔵している。AV機能を操作するための専用リモコンも付いている。

 一方、デスクトップ型は液晶画面と本体を一体化したタイプが主流になりつつある。NECの「バリュースターN」は「A4型ノートPCを超える省スペース」(同社)が売り物。キーボードを本体下に収納できるために、奥行きは16・3センチになり、重さも4キロに抑えた。シリーズの「VN550/JG」(同20万円前後)は記憶媒体に半導体メモリー内蔵の「ハイブリッドHDD」を採用した。

 「ボードPC」と呼ばれる液晶一体型に強く、デザイン性も高いのがソニーだ。バイオ タイプLシリーズの「VGC-LB93S」(12万4900円~)はキーボードを折り畳み収納でき、色も淡いピンクや青など若い女性をも意識した。

 国内のパソコン市場は成熟化している。ビスタ発売直後の2月の販売台数は13カ月ぶりに増加したが、3月は前年同月比4・8%減で再び減少に転じた(BCN調べ)。ビスタ登場が必ずしも市場の起爆剤にはなりえないだけに、夏商戦では各社の真価が問われる。
(2007.5.7/産経新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2007-05-07 19:15 | PC  

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