スパム:2007年に合法メールの流通量を上回るとの予測




調査会社 IDC の最新レポートによると、スパムの流通量は今年、合法的な Eメールのそれを上回る見通しだという。迷惑メールが爆発的に増え続ければ、Eメールはコミュニケーション手段としての人気を失うと IDC は指摘している。

特に若い消費者や労働者の間では、テキストメッセージや VoIP を、主なコミュニケーション手段とする傾向が高まりつつある。IDC によると、2007年に全世界で送信される業務用 Eメールの年間送信量は5エクサバイト (1エクサバイトは1ギガバイトの10億倍) に迫り、過去2年間の送信量のほぼ倍に達する見込みだという。

IDC は、2007年に全世界で1日に送信される970億通近くの Eメールのうち、400億通以上をスパムが占めると予測している。中国、東ヨーロッパ、イスラエルなどの地域は、人口に比してスパムの送信比率が高く、北米からも大量に送信されていると、IDC の共同作業型コンピューティング/エンタープライズ ワークプレイス部門副社長、Mark Levitt 氏は話す。

また Levitt 氏によれば、昨年末以降、フィルタにかからないスパムが目立って増加しているという。これには、キーワードフィルタでは検出困難な画像ベースのスパムが登場したことと、送信量が増加しているという2つの理由がある。

「たとえフィルタで95%のスパムを阻止できるとしても、送信量が倍になれば、フィルタをかいくぐるスパムの量も倍になる」と Levitt 氏はいう。

明らかに状況はまったく改善していない。セキュリティソフトウェア会社 Panda Software によると、3月に同社が提供する Eメール セキュリティ サービス『TrustLayer Mail』を通じてスキャンした全メールのうち、87.5%がスパムだったという。

スパム除去ソフトウェア開発会社 Cloudmark の上級研究員 Adam O’Donnell 氏は、「平均的なユーザーが、知らず知らずのうちにスパム行為に加担する一方で、この問題の解決にあたる権限が誰にあるのか明確になっていない」と話す。

安値株のような詐欺に引っかかったり、うかつにリンクをクリックしてキーロガーをインストールしたりする人がいる限り、スパムはビジネスであり続け、スパム業者が絶えることはない。「スパムが売り込むような製品の市場がなくなり、スパムで金儲けができなくなれば、スパム業者もいなくなるだろう」と O’Donnell 氏は述べた。
(2007.4.16/japan.internet.com)
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by fbitnews2006-6 | 2007-04-16 17:40 | インターネット総合  

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