43週ぶりのトップ交代劇、320GBで戦い激化する外付けHDD市場




 外付けHDD市場で320GBモデルの人気が高まるなか、「BCNランキング」の4月第1週(4月2-8日)で、アイ・オー・データ機器(I・Oデータ)の「HDC-U320」がシェア9.7%で1位に輝いた。この10か月にわたり、モデルは入れ替わりながらもトップを走ってきたのはバッファロー製品。しかし43週ぶりにI・Oデータ製品がトップを奪還した。首位を争っているのはいずれも320GB製品。ここにきて外付けHDD市場では主流の容量になってきた。


 トップシェアを獲得した「HDC-U320」は、きょう体にアルミ素材を使用し、ファンレス設計を施すことで、放熱性と静音性を確保。同時にビデオテープ並みのコンパクトサイズに仕上げた。パソコンと連動し、電源のオン・オフができる機能やセキュリティ機能「iSPIS(アイ・スパイス)」を搭載。ドライブ盗難防止用のカギ取り付け穴も備える。

 0.5 ポイントと僅差で2位だったのがシェア9.2%のバッファロー「HD-H320U2」。アルミよりも放熱性に優れるという新素材「ヒートシンクボディ」を採用。熱の放射率をアルミきょう体よりも15%向上させたという。パソコンと連動して電源がオン・オフできる機能を搭載するほか、セキュリティ保護の暗号化ソフトにも対応する。

●価格下がって売れてきた320GBモデル


 上位陣の顔ぶれを見ると、「HDC-U320」「HD-H320U2」をはじめ、トップ10のうち4機種が320GB。一方、これまで市場の中心だった 250GBモデルは3機種にとどまっている。人気の理由は価格。「HDC-U320」の標準価格は1万8900円だが、4月第1週時点での平均単価は1万台中ごろまで下がっている。また、年明け以降、250GBモデルとの価格差も縮まってきた。1月では約3600円あった両者の開きが4月では約2300 円。この点も、ユーザーが320GBモデルを選ぶ理由になっているようだ。

 シェアも伸びている。外付けHDD市場全体に占める320GBモデルの販売台数シェアは、1月第1週(1月1-7日)では18%だったが、4月第1週には26%まで拡大した。

 一方、1月第1週で34%だった250GBモデルは、次第に減少。2月には320GBに追い抜かれた。その後、一旦は持ち直したが、3月に再び 320GBが逆転した。以降、シェアは下がり続けている。また、300GBクラスでは300GBモデルは急速にシェアを落としており、既に同クラスではほとんどが320GBモデルだ。

●徐々に存在感を増すI・Oデータの前にバッファローはシェアを下げる

 320GBモデルの外付けHDDは、バッファローが06年10月に製品投入して以来、各社が追随し「BCNランキング」の4月第1週時点では6社が販売。メーカー間の競争も、320GBモデルの伸びと同時に激しくなってきた。

 しかし、現状ではバッファローとI・Oデータの一騎打ちといった様相だ。「BCNランキング」で320GBモデルだけに絞った販売台数シェアでは、2社で90%以上のシェアを占める。現在、勢いを増してきたのはI・Oデータ。06年11月に発売した「HDC-U320」を契機に販売台数を増やし、3月には39%までシェアを伸ばした。一方、先行したバッファローは11月まではシェア90%以上を確保していたが年末以降は後退。3月には55%までシェアを落としている。

 この影響は外付けHDD全体にもおよんでいる。06年7月は30%前半だったI・Oデータはシェアを伸ばし、07年3月では38%までジリジリと拡大。トップのバッファローは06年7月には55%と市場で半分以上のシェアを獲得していたが、07年3月では44%と11ポイントも失う結果になった。

 上位2社以外にも、320GBモデルをテコにシェア拡大を図るメーカーの登場も十分予想される。ユーザーにとってはますます値ごろ感が高まってきた 320GBの外付けHDD。購入する際には、お買い得容量の1つの目安と考えておきたい。(WebBCNランキング編集部・米山淳)


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など21社・ 2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。

(2007.4.16/BCN)
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by fbitnews2006-6 | 2007-04-16 17:38 | 周辺機器  

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