マイスペース、グーグルとのオンライン広告提携に難問


 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米インターネット検索大手グーグル(Nasdaq:GOOG)とニューズ・コーポレーション(NYSE:NWS.A)傘下でソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を展開しているマイスペースが昨夏合意した9億ドル規模のオンライン広告に関する提携が、ある壁に突き当たっている。

 両社の合意はウェブ事業での素晴らしい組み合わせのように思われたが、マイスペースがインターネット競売大手イーベイ(Nasdaq:EBAY)と新たに提携しようとしていることが、グーグルとの提携契約完了を遅らせている。

 グーグルとマイスペースが昨年8月に合意した提携により、ニューズはグーグルの検索技術をマイスペースのサイトに利用する権利を獲得し、グーグルが仲介した広告をマイスペースのサイトに掲載することができるようになった。同時にグーグルは3年間にわたり、広告収入の分配金としてニューズに少なくとも9億ドルを支払うこととした。これはグーグルにとって、マイスペースのサイトへの非常に多くの訪問を利益に結びつける最も大きなステップ。

 グーグルとマイスペースの合意についての事務手続きはまだ完了していない。マイスペースは昨年12月に自社サイトをグーグルにリンクさせ、今年1月にはグーグルからの支払いが始まっており、事務手続きの遅れは9億ドルの支払いには影響しない。ただ、マイスペースのオンライン商取引事業への意欲が事務手続きの遅れにつながっている。関係筋によると、マイスペースは、手続き完了のための長大な書類に調印する前に、8月に急いで作成した同意書の草案に記載したとおり、合意条件はイーベイなど第三者との提携を妨げないことを確認したいと考えている。

 同筋によると、マイスペースは数カ月前から、同社が「ピアコマース」と呼んでいる商取引についてイーベイと交渉を続けている。これは、イーベイのオンライン取引技術と決済システムの「ペイパル」を利用してマイスペースの利用者同士で品物を売買できるようにするものだという。交渉に詳しい筋によると、マイスペースの利用者が売りたい品物を自分のプロフィールに掲載すると、イーベイでの競売が自動的に進行するという内容。

 こうすることにより、イーベイは中核の競売事業の成長が伸び悩むなか、より若い利用者を呼び込むことができ、マイスペースは新たな収入源を開拓できる。

 イーベイと競合する事業を手掛けているグーグルは、イーベイのサービスに結びつくどのような提携にも同意したくない考えとみられる。(2007.2.8/日本経済新聞
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by fbitnews2006-6 | 2007-02-08 10:46 | インターネット総合  

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