ウィルコム、PHS基地局回線をIP化-都市部から着手



 ウィルコムはPHS回線の高速化と低コスト化を実現するため、基地局回線をISDNから光ファイバーに置き換え伝送方式をインターネット・プロトコル(IP)化する作業に着手する。IP化でデータ通信速度を、まず毎秒800キロビットまで増速。将来は同1メガビットを超えるレベルにまで高める。07年中に都市部から移行を始め、数年内に全国展開を完了させる。

 IP化するのは、基地局からNTT局舎に同社が設置した回線収容装置(ITX)までの区間。光ファイバーはNTT東西地域会社のダークファイバーや、他の通信事業者から長期契約で調達する方針。ITXから先の基幹回線網はすでにIP化しており、これで基地局以降の回線のフルIP化が完了することになる。

 これに先駆けて基地局とPHS端末間の高速化にも取り組む。07年春までに新しい変調方式「64QAM」を導入。データ通信の速度を同408キロビットから同512キロビットとする。

 この64QAMの導入と基地局回線のIP化を実現することで、さらに同800キロビットまで増速させる。また、将来別の変調方式「無線多値変調(RF)」も高度化することで、最大同1・6メガビットまで高速化することが可能と見ている。

 競合関係にある携帯電話は、すでにメガビットクラスの高速データ伝送技術を実用化しており、PHSも対抗する必要があった。同社はさらに同20メガビット程度まで高速化が実現できる次世代PHSの技術開発も進めている。
(2006.12.19/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-12-20 07:30 | 周辺機器  

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