<電力線通信>電波妨害の恐れ 大学教授ら行政訴訟へ



 コンセントにパソコンをつなぐだけで高速インターネットを利用できる新技術「電力線通信(PLC)」について、大学教授らアマチュア無線ユーザー114人が「電波妨害が起きる恐れがある」として、総務省にPLCの解禁やメーカーへの事業認可の取り消しを求めて近く東京地裁に行政訴訟を起こす。PLCをめぐる提訴は初めて。
 総務省は10月に省令改正してPLCを「屋内に限定すれば重大な電波障害は起きない」として解禁した。これを受け、KDDIが12月中旬にサービスの提供を予定。松下電器産業も12月に国内初の対応モデムを発売する見通しで、大手通信業者が実用化に向けて動き出している。
 訴状によると、PLCに使う周波数帯は、アマチュア無線や宇宙からの電波観測、短波のラジオ放送に利用されている。PLCが導入されると、屋内であっても電線から電波が漏れ、アマチュア無線などの電波に影響を及ぼし、混信や受信妨害を引き起こす可能性があると主張。緊急時の航空・船舶無線への影響も指摘している。
 そのうえで「無線LANなどのインターネット接続が普及し、PLCを解禁する必要性がない」とし「総務省が専門家からの数々の指摘に十分答えることなく、無線通信を妨害する恐れのある技術を解禁したのは裁量権の逸脱」と訴えている。
 草野利一原告団長は「漏えい電波による精密機器への悪影響も考えられ、容認できない」と話している。
 【PLC】 Power Line Communications(電力線通信)の略。電力線を通信回線として利用する技術。専用の装置(モデム)をコンセントに設置し、パソコンなどをつなぐことで高速データ通信が可能になる。
(2006.12.5/毎日新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-12-05 09:53 | インターネット総合  

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