NTT東日本、光回線がADSLを逆転





 NTT東日本の家庭向け光ファイバー通信(FTTH)の累計契約数が12月中に非対称デジタル加入者線(ADSL)を抜くことが確実となった。NTT西日本も07年3月までにFTTHがADSLを逆転する見通し。NTT東西のブロードバンド(高速大容量)通信事業の主役がFTTHに交代することで、新たな関連産業の発展が期待できる。その一方で、NTTのシェアが高まり、公正競争上の問題も顕在化してきそうだ。
 NTT東のFTTH回線は9月末で260万回線。10月は12万回線増、11月も同程度で推移しており、12月には290万回線を超える見通し。ADSLはすでに純減期に入っており、9月末に294万回線だったものが、1万件以上の純減で推移している。
 このため「12月にはFTTHがADSLを逆転するのは間違いない」(古賀哲夫副社長)と認識。また06年度の事業計画で示したFTTH回線を07年3月末に339万回線とする目標も「達成のめどが付いた」(同)という。
 NTT西の推移は9月末時点でFTTHが211万回線、ADSLが264万回線。FTTHの純増ペースはNTT東より遅いが、07年3月にはFTTHがADSLを逆転する見通しだ。
 NTTは中期経営計画で2010年度にNTT東西合計でFTTH3000万回線の獲得を掲げており、逆転は想定内の出来事といえる。しかし、NTTが本格的なFTTH時代に入ることは内外にさまざまな波紋を広げる。
 大容量コンテンツをストレスなく送信できるFTTHの普及は、映像配信インフラとしての役割を加速させることになる。
 すでに検討が始まっている地上デジタル放送再送信への活用や関連産業の拡大も加速する。
 こうした半面、NTTのFTTHでの市場シェアは約65%。電力系通信事業者を大きく引き離し独占性を強めている。このため他事業者がNTT東西のFTTH回線を利用する際の接続料のあり方など、今後、他事業者との公正競争確保議論が活発化しそうだ。
(2006.11.24/日刊工業新聞)
[PR]

by fbitnews2006-6 | 2006-11-24 19:46 | インターネット総合  

<< 三菱電機、「WiMAX」対応の... 「クローン携帯を確認」は誤報─... >>