悪意のコメントをつける"アクプラー" - 問題が深刻化する韓国の現状と対策



ひどい時にはブログや掲示板が機能しなくなるほどの悪意あるコメント。いまや世界的な問題となっているが、それは韓国でも同様だ。

韓国では悪意あるコメントを書く人を「アクプラー」と呼ぶ。漢字の「悪」と、返事を意味する「Reply」を組み合わせたものに、人を表す「er」をつけたものだ。韓国では、彼らに対する処置について継続した議論が続けられている。

○アクプラーの立件

アクプラーがとくに多く見られるのがポータルサイトのニュースカテゴリ。韓国のポータルサイトの多くでは、1つ1つの記事に対してユーザーがコメントをつけ、意見交換できるサービスが提供されている。ここをアクプラーが批判的な意見で埋め尽くしてしまうことが頻繁に起こっている。

批判対象は、記事に登場する人物や、その記事を書いた記者、あるいは他のネティズンが書き込んだ意見などさまざまだ。中でも目立つ存在である芸能人やスポーツ選手などは批判の的になりやすい。

これが深刻化していることが垣間見えるのが、9月に起きた「アクプラー立件」事件だ。ソウル警察庁サイバー捜査隊は、韓国の人気女性芸能人に対する名誉毀損の疑いで計11人のネティズンを立件した。

彼らはこの女性芸能人が1カ月間語学留学するというニュース記事のコメント欄に、彼女の結婚・妊娠・堕胎説など根拠のない噂を書き込み、名誉を傷つけていたという。

結局、この女性芸能人の意思により11人に対する告訴は取り下げられたのだが、事件後も悪意あるコメントは後を絶たない。

それでもニュースのコメント欄をすぐに閉鎖するわけにいかないのは、コメント機能が多くのネティズンを集める人気サービスとしての一面も持つからに他ならない。

○ユーザ主導の対策も

そのためポータルサイトでは対策を立てざるを得ない状態となっている。Naverでは権利侵害などインターネットニュースで起こりうる問題に対応するため、ネティズンと専門化がともに協議する「Naver News 利用者委員会」を設立した。また、SK CommunicationsはCyworldに「権利保護センター」を設立。名誉毀損などがあった場合、ここに通報すれば専門の担当者が直ちに処理するほか、その結果を携帯電話のメッセージなどを通じて知らされるというものだ。

さらに最近では、企業が与えるサービスだけに頼らず、ネティズンの力でこの問題を考えていこうとする集まりも活動を始めた。

Naverの同好会サービスに開設された「ネイバーコメントリノベーション」は、Naverに掲載されたコメントに対する問題を考え、真の意思疎通ができる場としていこうという目的の下に作られた集まりだ。

ここでは集まりの趣旨に賛同するネティズンが参加して意見交換が行われるのと同時に、Naverのニュースに対するコメント欄で提供されている「コメントを隠す」機能を利用し、コメントを見ないようにしようという「コメントを見ない運動」も実施している。

コメントを最初から見る価値のないものと捉え「見ないようにしよう」とする姿勢に対しては、会員の中で賛否両論の意見が交わされているところだが、気分良くコメントを楽しむためにどうしたら良いのかを真剣に考え、対策を実行していこうという点において意義のある集まりだといえる。

このように韓国ではポータルサイトや有志の集まりが主体となって、少しずつではあるがアクプラー問題の解決に向け動き出している。かといって、すぐに解決できる問題でもないだろう。それだけに根気強い活動が必要となりそうだ。





(2006.11.14/MYCOMジャーナル)
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by fbitnews2006-6 | 2006-11-14 16:11 | インターネット総合  

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