人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Google、JotSpot 買収で『Wiki』市場に進出



Google ( NASDAQ:GOOG ) は10月31日、『Wiki』システムを使った業務用サービス会社 JotSpot の買収を発表した。この買収により、Google は Wiki 市場に進出する。Wiki とは、コミュニティの全メンバーが関与して Web コンテンツを共同構築するシステムを指す。

JotSpot 買収に関する FAQ によると、買収条件は非公開で、買収手続きは正式に完了しているという。

JotSpot は、『Excite.com』の共同創設者 Joe Kraus 氏と Graham Spencer 氏が2004年に設立した会社で、Wiki ベースの業務用ソリューションを提供している。

Kraus 氏によると、Google は3年前から JotSpot に関心を寄せていたという。Google は、コラボレーション型 Web ベース ワードプロセッサ『Writely』の開発会社 Upstartle 買収 や、やはりコラボレーション型の Web ベース表計算アプリケーション『 GoogleSpreadsheets 』の自社開発を行なってきた。そして、データの作成/管理/共有を Web 上で行なうというこれらサービスの性質は、JotSpot の手がけるサービスと通じるものがある。なお Google は先ごろ、Writely と Google Spreadsheets を統合し、『 GoogleDocs&Spreadsheets 』として提供を始めている。

Kraus 氏は、「今回の買収によって、Google クラスの企業でなければ提供できないリソースの利用が可能になった。すなわち、膨大な利用者や世界有数のデータセンター、才能ある人材の集団などの活用だ」と語った。

買収に伴い、JotSpot のサービスは無料となる。既存の有料サービス利用者について、買収に関する FAQ ページには「現在契約中の有料プランをそのまま継続しても、現在の期間分の料金を受領した後、請求は行なわない」とある。

なお JotSpot は、同社の Wiki プラットフォームを Google のシステムに統合することを最優先するため、新規ユーザーの登録受け付けを停止した。

Kraus 氏も買収に関する FAQ も、Google が JotSpot の Wiki サービスで将来何を提供するのか、詳細を明らかにしていない。

Kraus 氏は Blog の中で、「われわれはまだ、計画のすべてを公開できない。少なくとも言えることは、見通しは明るいということだ」と述べている。



(2006.11.1/japan.internet.com)

by fbitnews2006-6 | 2006-11-01 17:32 | インターネット総合  

<< 口の中で溶けかけた飴をイメージ... 15グラムの新iPod shu... >>