NTTネオメイト、テレビ配線を利用した宅内LAN実用化にめど
NTTネオメイトは既設のテレビ配線を家庭内LAN配線として利用するネットワーク技術の実用化にめどをつけた。テレビ配線を利用した宅内ネットワークは国内で初めてという。国内での解禁が迫る電力線搬送通信(PLC)の市場での認知に合わせ普及を進める。07年度中にもテストマーケティングに乗り出す予定。同時に実地検証を急ぎ、早期事業化を目指す。
開発したのは同軸ケーブルを通信回線に利用する技術。ケーブルを流れるデータを中継するブリッジにインターネット回線をつなぎ、ブリッジに接続したケーブルをテレビ端子につなぐことでネットワーク環境が得られる。電力線を通信回線に使うPLC同様に既設のインフラで宅内ネットワークを構築できる。
安定した伝送速度が特徴で、平均毎秒130メガビットの高速通信が可能。面倒な設定はなく、テレビケーブルやLANケーブル、電源を接続するだけで利用できる。デジタル放送の双方向サービスやビデオ・オン・デマンドの視聴などに向く。
実用化にめどをつけたことで、今後は事業化に向けてブリッジなどの装置を手がけるメーカーと実地検証を始める。07年度中に地域限定で先行投入し、順次エリアを拡大して事業を本格展開していく。
NTTネオメイトは新ネットワーク技術とPLCで、現行の無線LAN市場を置き換えられると見ている。既設インフラを使うPLCの普及をビジネスチャンスととらえ、PLCの本格導入に合わせた事業展開を通じて新技術を普及させる。(2006.10.19/日刊工業新聞)
by fbitnews2006-6 | 2006-10-19 14:05 | インターネット総合