英でフィットネスサイト流行 ジムもサイバー時代、ネットでトレーナーが指導

 米社会ほどではないにせよ、英社会でも肥満が問題化している。さまざまなダイエットが試されてはいるものの、“特効薬”はおいそれと見つからない。「やはり運動が最適」というわけか、最近、人気上昇中なのがインターネットのフィットネスサイトだ。ただ、指導者の姿が見えないだけに、注意も必要という。
 「人目を気にせず運動したいなら、コンピューターを起動してサイバージムの会員になろう」。英大衆紙、デーリー・メールは今春、こんな見出しとともに、フィットネスサイト特集を組んだ。
 「サイバージム」は、インターネットのサイトを通じてトレーナーが運動を指導してくれるもので、インターネットに接続し相手を見ながら会話できるビデオカメラ、ウエブカムで効果を確認しつつ指導してくれるサイトも現れているという。
 「ジムに行く時間がない忙しい人、郊外に住んで指導を受ける手段がない人でも、どこにいようと、パソコンで最適の指導と効果が得られ時間と費用も節約できる」と、ロンドンを拠点とするトレーナー、ロバート・フィティーニさんは「サイバージム」サイトを立ち上げた理由を説明する。彼のジムは、英国で今や100以上もある、「サイバージム」の中でスポーツ科学の権威から最優良と評価されている。
 料金は、月額47・50ポンド(約1万500円)で、ジムで直に指導する場合の半額に設定している。ジョギングの方法や必要器具の紹介を会員ごとに指導し、会員の疑問にはいつでも電子メールで答えるという内容を考えると、割安だとしている。
 英国人がフィットネスに目覚めたのは、1979年に米ロサンゼルスで女優のジェーン・フォンダさんが教室を開いたときからだとされる。それに触発されて80年代にジムが相次いで誕生した。
 会員数も増え続け、昨年現在、500万人を超す。ただ、ジムには鍛えられた常連も多く、気後れする者も少なくない。サイバージムがうける理由は実はそこにもある。
 ただし、インターネット上だけに、中には無資格トレーナーが運営する悪質サイトが紛れ込んでいる可能性も指摘され、入会前に運営者の資格を調べるのは欠かせない。
 英フィットネス業界団体では「サイバージム」は平均的にトレーニングのメニューがきつく、初心者は負傷しないよう、事前に内容をチェックし医師に相談して会員登録することを勧めている。本当にメニューをこなしたかどうかの判断も、やはり実際に会員を前にしないと難しいともいう。
 一方、子供の肥満や小児糖尿病への対策については、「子供は外で遊ぶに限る」という考え方に回帰しつつあるようだ。問題は、広場や公園、プールの維持管理にかける費用が年々、削減され、それがかけ声倒れに終わりかねない状況にある。
 それでも、中西部リバプールでは来月から歴史ある図書館の中にジムを併設することを決めた。「パソコンのそばに設けてパソコンが空くのを待つ間に気軽に利用できるようにしたい」と、同市当局者は意気込みをみせる。現代人のライフスタイルを反映した、英国初の試みに他の自治体も関心を示しているという。
 英国のフィットネスブームは、既存のジムという空間を超えて、広がりをみせつつあるようだ。(
(2006.9.12/サンケイ新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-09-12 17:22 | インターネット総合  

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