6万円イヤホンが大人気、品切れ状態…そのワケ




オーディオ売り場で注目を集めるのがこの“超高級”イヤホンだ
 音楽鑑賞用のイヤホンといえば、1000円~3000円が相場だが、なんと6万円を超える超高級品が売れている。iPod(米アップル社)が火を付けたデジタル携帯音楽プレーヤーで使うため、30~40代の男性が買っているという。子育て世代で小遣いもままならないと思いきや、この世代は自分がこだわるものにはお金を惜しまない傾向があるようだ。

 【バカ売れ】

 「予想以上の売れ行きです。7月下旬に発売しましたが、今は品切れとなっています」と語るのは、業務用音楽機器を販売するヒビノ(東京都港区)。

 飛ぶように売れているのは、米国の音響機器メーカー・シュア社製の超高級イヤホン「E500PTH」。オープン価格だが、都内の家電量販店の店頭では6万3000円前後で売られている。そんな高額商品が1カ月間で1000個以上売れたというのだ。

 1万円を超えるような高級イヤホンはソニーやオーディオテクニカなど日本のメーカーのものも店頭に並んでいる。が、そうした高級品人気に火を付けたのは、シュア社という。

 「1年ほど前からよく出る(売れる)ようになった。30~40代の男性が主な客層。以前からオーディオに親しんでいて、デジタル音楽プレーヤーでもいい音で聞きたいということで買っていくようです」(都内の大手家電量販店)

 E500PTHが発売される前は、5万3000円ほどの「E5C」が最上位機種だった。これは「もともとプロ用イヤホンとして開発されたものですが、デジタル音楽プレーヤーの普及で一般の人も買うようになった」(ヒビノ)とか。

 外部の音が聞こえにくいように耳の穴に差し込むタイプのため、家庭内や電車内でも音楽に没頭でき、音漏れしにくい点がウケている。

 【売れる理由】

 それにしても、6万円とは、iPod本体よりも高い。30~40代の男性はなぜ、こうした超高級品を買うのだろうか。

 ヒビノの担当者は「CDの売れ筋を見てもそうだが、最近は1960~80年代の回帰ブーム。そのとき青春時代を過ごした世代が、いい音でもう一度当時の音楽を聴き直したいと思っているのでは」と分析する。

 一方、博報堂生活総合研究所の林光・主席研究員は「こうした現象は豊かさの象徴で、30代から60代ぐらいまでの消費動向の特徴。昔と違い、需要のバリエーションが広がっていて、1つの趣味を手軽に楽しんだり、逆にのめり込んだりと、いろいろ楽しみ方が出てきている」と指摘。

 「6万円といえば高いかもしれないが、今の時代は価格ではなく機能が重視される。1億3000万人のうち1000人ぐらいは、いい音を楽しめるなら高くても買う。さらにインターネットの普及などで、ごく少数の消費者しかいない商品の情報でも入手できるようになっていることが背景にある」という。

(2006.9.12/ZAKZAK)
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by fbitnews2006-6 | 2006-09-12 05:42 | 周辺機器  

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