携帯でアスキーアートに挑戦!・写真美術館でワークショップ

ケータイで文字を使って絵を表現するアスキーアートに挑戦――。東京都写真美術館は10日、開催中の展示「ポスト・デジグラフィ」内で、多摩美術大学の永原康史教授を講師に招き、携帯を使ってアスキーアートを表現するワークショップを催した。場内には20―30人が訪れ、携帯電話を使って楽しみながら絵を描いていた。

 アスキーアートの歴史についてレクチャーがあった後、携帯電話を使って文字を絵に見えるようメールに打ち込んでいく作業に移った。メールで特定のアドレスに送ると、会場のスクリーンに映し出される仕組みだ。最初は打ち込むのに時間がかかっていた参加者も、徐々に作品の投稿ペースが上がっていく。





 自画像を描くという課題では、すっぱそうな顔、怒った顔など様々な表情のアスキーアートが集まった。「本当にいそうな顔もあるね」と永原教授も会場を見渡す。そのほか「動物」などの課題にも参加者は真剣に取り組んでいた。1時間強で作られた作品数は100点近く。なかには総勢45人の音楽隊を表現した「大作」も現れ、永原教授を唸らせていた。


 「メールはよく使うけれどもアスキーアートを作るのは初めて」という40代の女性は、始めはスペース(空白)を打ち込むのにも苦労していた。しかし、短い時間で次第に操作に慣れ、最後には「犬」の絵を完成させた。永原教授にも「音符の記号を使って足を表現しているのが良いですね」と好評だった。感想をたずねると「楽しかった。(誕生日など)記念のときにアスキーアートのメールを作ってみるのもいいですね」との答えが返ってきた。







 ワークショップ終了後、永原教授は「美術館で実施したせいか、抽象的な作品もあった。涙の場所には涙型の文字を入れるのではなく、『涙』という漢字を当てはめてしまうなど面白いアイデアもあった」と振り返った。携帯電話では、予め用意されたイラストのテンプレートにメッセージを打ち込める「デコメール」(NTTドコモ)「デコレーションメール」(KDDI)など機能が進化しているが、「アスキーアートだと自分の伝えたいニュアンスをその場で工夫して伝えられる」という。ワークショップを企画した東京都写真美術館の森山朋絵氏は「アスキーアートを描けるソフトウエアも出てきているが、今回は短い時間で手作業で作ってもらった。想像力が問われる分、新しい発想につながったのでは」と話す。

 ワークショップは今回限り。展覧会「ポスト・デジグラフィ」は、60年代以降の作品を紹介している。10月15日まで開催する予定だ。(2006.9.11/日本経済新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-09-11 11:33 | インターネット総合  

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