情通機構など、“オール光ネットワーク”の国際実験

情報通信研究機構とKDDI研究所は米国と共同で、電気信号による処理を一切行わない次世代“オール光ネットワーク”の実現に向けた国際実験に乗り出す。第1弾として11日から、光ネットワーク上の信号を最適な経路で送信する制御技術「GMPLS」(3面に「ことば」)で日米間のネットワーク接続実証を試みる。日本が海外と相互接続実験を行うのは初めて。オール光ネットワークの国際的な実用化を目指した大きな一歩となる。
 情通機構が運用する超高速な研究開発用オープンネットワーク「JGN2」を用いて、光スイッチを設置した東京・大手町と米シカゴとをGMPLS制御によって毎秒10ギガビットの大容量回線で結ぶ。米国側は、米国立科学財団が出資する実験的ネットワーク「DRAGONプロジェクト」と、ノースカロライナ研究教育ネットワークを運用する非営利機関「MCNC」が実験に参加する。
 現行の通信ネットワークは光ファイバーを利用していても、データを光から電気に変換しなくてはならない。だが、10年後の実現を目指すオール光ネットワーク技術が確立すれば電気への交換が不要になり、アクセス回線は毎秒1ギガビット秒と現在比100倍の高速化が可能になる。
 世界的に大規模な光ネットワークが構築できれば、宇宙から届く電波の観測など各国に分散している大量のデータが瞬時に収集・分析できる。また災害対策などにも利用が見込めるほか、家庭ではハイビジョンの4倍以上高精細な大容量画像が安定的に伝送できるようになる。
 実証実験は7日から東京・秋葉原で開く光ネットワークに関する国際会議に合わせて実施する。13日には一般が参加できるシンポジウムを開く。参加登録はホームページ(www.e-side.co.jp/glifsymposium2006/)で。 (2006.9.5/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-09-05 16:11 | インターネット総合  

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