ドコモ、携帯電話向け次世代電池の筆頭候補にPEFC



 NTTドコモは現行のリチウムイオン電池に代わる携帯電話向け次世代内蔵電池として、水素を燃料とする固体高分子形燃料電池(PEFC)を最有力候補として開発することを決めた。燃料電池メーカーであるアクアフェアリー(大阪府茨木市)と共同開発する。まずPEFC内蔵型の充電器を1年後に商品化、09年にこれを組み込んだ携帯電話端末の発売を目指す。

 NTTドコモは次世代電池として、メタノールを燃料とするDMFCでの開発を進めていた。しかし、アクアフェアリーが開発したPEFCとの性能比較を行った結果、PEFCを採用することを選択した。

 充電器用として開発した電池の基本仕様では、重量45グラムで出力2ワット、電気容量10ワット時と、これまでに開発したDMFCと比べ4分の1のサイズで、2倍以上の出力と8倍の発電効率を実現している。

 1年後の商品化に向け、品質の安定化や万一水素が外部に漏えいした際の安全対策を進める。価格は数千円程度とする見込み。

 同時に内蔵型の開発もアクアフェアリーと組んで進める。内蔵型を実現するには、現行の水素発生剤の性能を10倍程度向上させる必要があるため、材料の選定やセルの薄型化などを進める。09年の投入にターゲットを置いたのは、航空機へのPEFC持ち込み解禁に向けた規制緩和が同年に行われる見通しであるため。

 また、他の携帯電話事業者への搭載についても、「量産効果が得られるなら検討する」(竹野和彦移動機開発部技術推進担当担当課長)と、柔軟に対応する方針。すでにKDDIの小野寺正社長が「当社製品に搭載したい」との意向を表明しており、携帯電話における次世代電池のデファクトスタンダード(事実上の業界標準)となる可能性も出てきた。(2006.8.3/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-08-03 11:29 | 周辺機器  

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