世代交代進むDVDプレーヤー、コピーワンスやDivX対応機に集まる人気


 DVDプレーヤーの1位争いが、ここに来て熾烈を極めている。これまでセントレードM.E.の「ADS-300V」の独走状態だった。しかし、4月下旬の発売以来、好調が続いていたパイオニアの新モデル「DV-393」が僅差ながらついに逆転。「BCNランキング」で、2倍近く高価な「DV-393」がトップに立ったワケを探る。



●逆転のワケは、再生対応フォーマットにあった

 「BCNランキング」7月第3週(06年7月10日-7月16日)のDVDプレーヤー販売台数シェア1位はパイオニアの「DV-393」が獲得。2位はセントレードM.E.の「ADS-300V」で、1位にわずか0.5ポイント及ばなかった。前週(06年7月3日-7月9日)は「ADS-300V」が1位で、「DV-393」が2位。その前の週は「DV-393」が初の1位に輝き、「ADS-300V」の連続1位記録にストップをかけた。どちらも家庭のAV機器の「セカンド」ポジションを狙う低価格なプレーヤー。しかし、その方向性はやや異なる。

 パイオニアの「DV-393」は、実売1万円前後と比較的手頃なエントリーモデルながら、地上・BSデジタル放送の「1回だけ録画可能」な、いわゆるコピーワンス番組を録画したDVD-RやDVD-RWをはじめ、VRモード・ビデオモードのDVD-R/RW、2層DVD-R、ビデオモードのDVD+R/RWなど幅広いフォーマットに対応する。

 さらに、高い圧縮率と高画質で人気の動画圧縮フォーマット、「DivX」で記録されたCD-R/RWの再生に対応し、パソコンで録画したDivX形式のビデオファイルを家庭のテレビで見られるのがウリ。パソコンでは一般的なDivXだが、これまでDVDプレーヤーでは4位の「DY950E3」など、対応機種が限られていた。

 一方、セントレードM.E.の「ADS-300V」は、設置場所を取らない省スペースと実売5000円を切る低価格が魅力。旧モデルとの入れ替わりで、昨年12月からずっとトップを走っていた。再生可能なディスクは、DVDビデオ、DVD-R/RW、DVD+R/RW、CD-R/RWなど。ただし、自作のDVDディスクは「ビデオモードで記録しファイナライズしたものに限る」となっている。テレビ番組の録画にVRモードを利用している場合、この機種では苦労しそうだ。

 「BCNランキング」は今年7月、POSデータの集計対象社を従来の18社から23社に拡大し、アマゾンなどネット専業店も集計対象に加わった。「DV-393」が1位になったのもまさにこのタイミング。データ精度が高まったことも逆転劇を後押ししたようだ。

 このほか上位10機種を見ると、パイオニアの「DV-393」をはじめ、今春以降に発売されたモデルが目立つ。5位の松下電器産業「DVD-S50」は、他社製DVDプレーヤーのほとんどが対応しないDVD-RAMを再生でき、同社のDVDレコーダー「DIGA」シリーズのサブプレーヤーとして利用できる。また、3位のソニー「DVP-NS53P」、6位の東芝「SD-280J」は、「DV-393」同様、CPRM対応のDVD-R/RWの再生に対応。「1回だけ録画可能」な番組を再生できるといった特徴をもつ。

●DVDレコーダーの世代交代にプレーヤーも追随へ

 DVDプレーヤーとDVDレコーダーの販売動向を「BCNランキング」で比べてみると、台数はDVDレコーダーがやや多く、金額では単価の多いDVDレコーダーが圧倒的に上回る。06年6月の前年比は、DVDプレーヤーは台数が97.4%、金額が96.1%で前年割れ、DVDレコーダーはワールドカップ効果か、台数は106.9%、金額は120.7%と大きく伸びた。そのうち約6割近い57.5%が、デジタルチューナーを搭載したデジタル放送対応モデル。DVDプレーヤーのコピーワンスへの対応はすでに2、3年前から始まっていたが、安価なプレーヤーでは今ひとつ対応が遅れていた。

 デジタルチューナー搭載のDVDレコーダーが広まるなか、「DV-393」は、コピーワンス対応に加えパソコンの動画ファイルまで幅広く対応する「時流に乗ったマシン」。単に価格の安さだけでなく、幅広い画像フォーマットにしっかり対応していることも、売れるDVDプレーヤーの条件になりそうだ。



(2006.7.27/BCN)
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by fbitnews2006-6 | 2006-07-27 13:43 | 周辺機器  

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