三洋電機、無線ネットに本格参入-米VBと基地局など開発



 三洋電機は無線技術を使ったネットワークのシステム事業に乗り出した。米国ベンチャーのソーマ・ネットワークス(SOMA)と共同で無線ネット用基地局「NPM2000」と加入者装置を開発。カンボジアの大手通信会社カンボジア・データ・コミュニケーションに納入した。これを機に東南アジア、北米、中東などの通信会社に売り込み、導入先を増やす。新規事業の柱として2010年度に300億円の売り上げを目指す。

 開発した無線システム「SoftAir(ソフト・エア)」は家庭に置く加入者装置と基地局で構成し、両者でワイヤレス通信する。一つの基地局で電波が届く範囲は半径約5キロメートル以上で最大6000加入者をカバーする。データ通信速度は毎秒12メガバイト。周波数は最大7種類まで対応する。

 加入者装置は屋内に置くタイプと電波状態の悪い場所でも受信しやすい宅外タイプの2種類。装置の接続ポートは音声用2回線とデータ通信用1回線で、利用者は電話機やパソコンをつなぎインターネット・プロトコル(IP)電話やネットを利用する。

 新規開発の基地局はSOMAが単独で開発したタイプよりも容積比で約半分に小型化した。これにより装置価格も抑えたため、無線ネット事業を始める事業者は初期投資の負担が軽くなる。具体的な事業展開の形式は、SOMAが通信各社に営業し、三洋が機器を製造、供給する。

 光ファイバーなど高速通信環境が行き届かない地域を補完するのに最適な通信サービスとして提案する。

 三洋電機はPHS向け基地局の開発を手がけるなど、通信機器事業の実績がある。今後、需要拡大が見込める無線ネットのインフラ事業でPHS基地局の蓄積を生かし、ネットワーク環境を支える製品群を拡充する。(2006.6.16/日刊工業新聞)
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by fbitnews2006-6 | 2006-06-16 11:04 | インターネット総合  

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