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NTTコム、IPv6活用サービスの普及でネット家電と連携



 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は、次世代インターネット・プロトコル(IPv6)技術を使ったサービスの一般への普及に本腰を入れる。家電メーカーなどと連携を積極的に推進し、ユーザーに具体的な使い方を示して活用を促す。一連の施策でIPv6サービス利用者を06年度に3万人、07年度に10万人までに拡大させる方針だ。

 IPv6をめぐっては、米マイクロソフトが07年1月に個人向けに発売する次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ ビスタ」に機能を標準搭載。家電メーカーも年末商戦でインターネット接続機能のある製品を発売する予定で、普及に向け追い風が吹き始めた。こうした情勢を踏まえ、NTTコムは「環境整備ができつつある」(貞田洋明サービスクリエーション部担当部長)と判断、体制を整えて本格的な普及活動に乗り出す。まず、IPv6を最も有効に活用できるネット家電との連携を強化する。

 具体的な取り組みとして、家電端末とパソコンや携帯電話などの端末間の通信を暗号化し、安全に接続する技術「m2m―VPN」を開発した。家電メーカーにこの環境を活用したネット家電の開発を要請する。

 また、自宅に設置したネット接続機能のあるカメラを外出先から操作したり、自宅のパソコンにある映像を外出先の携帯電話で閲覧したりするなど、すでに実用化段階にある製品について家電メーカーと連携し、エンドユーザーに提案する取り組みも推進する。

 同社は05年12月に国内のインターネット接続事業者(ISP)として初めて一般向けにIPv6による接続サービスの提供を開始した。普及を促すため料金設定を月額315円と抑えたが、現状で利用者は1000人弱にとどまっている。(2006.6.14/日刊工業新聞)

by fbitnews2006-6 | 2006-06-14 10:58 | インターネット総合  

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